こんにちは！
自分売り出し力プロデューサー 宮脇小百合です。
【子育て起業家誕生物語】も早いもので、
６回目となりました。
１～５回の物語を読まれていない方は、
こちらでご覧いただくことができます！！
※こちらからバックナンバーがご覧いただけます。
⇒ 子育て起業家誕生物語のブログ
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結婚当初から私たち夫婦の間には
大きな問題がありました。
それは、夫の両親は結婚に反対をして
結婚式にも出席せず、私は８年間の
結婚生活の中で一度も夫の実家に
行かせてもらうことがなかったのです。
それでも生まれてきたくれた子どもたちのために、
安心して楽しい家族を作ろうと頑張っていました。
しかし、次男の川崎病が治り退院をした数か月後に、
今度は主人が難病の「クローン病」
になってしまったのです。
病名が分かるまでに5年ほど、夫はありとあらゆる
病院を転々としていました。
体のあちこちが痛くなり、行った先々で違う病名を
付けられ、それでも病気は治らず、夫も私も
そんな生活に疲れていました。
実は、夫の病名を探し当てたのは
病院の先生ではなく、私でした。
夫の様々な痛みの場所から、私はネットで
一つ一つ病気のタイプを調べていき、
「クローン病」という病気にたどり着きました。
「きっと彼の病気はこれに違いない」・・・
目の前が真っ黒になりそうになりながらも、
私はクローン病の研究をしている先生を探して
その病院へ行くように夫にすすめました。
病院へ検査に行った夫の病名は「クローン病」・・・
そのまま入院となってしまった夫のために二人の
小さな子供を抱えて、毎日替えの下着を届ける
日々が続きます。
暑い夏で外では蝉が鳴いています。
息子たちは「ママ、外で虫取りがしたい」と、
病院に近い昼下がりの公園で走り回っている姿を
私は見守っていました。
この先どうなるんだろう。夫は、
この先働くことができるのだろうか。
3ヶ月ほど入院、退院を繰り返し、何とか
毎日大量の薬を飲みながらも、
夫は会社へ復帰しました。
私は、その頃収納家のプロデュースで
忙しい毎日を過ごしていました。
しかし、病気になってからの夫は別人の
ようになってしまったのです。
仕事をする私に、「仕事を辞めろ」と怒鳴り、
子どもたちが二人でじゃれあっているだけでも、
「静かにしろ」と一日何度も叱るので、
私も子どもたちも夫に怯えていました。
そんな生活は長くは続きません。
とうとう私たちは、3.11の震災の夜に
離婚をすることを決めたのです。
息子たちは私が育てることになり、
彼は別れてひとり暮らしをするアパートへ
引っ越していきました。
子どもたちは何も言わず、月に2回のパパとの
面会を楽しみにするようになりました。
私たちが不甲斐ないばかりに子どもたちには、
本当に申し訳ないことをしたと、
今でも思っています。
離婚をした直後、私はどうしても子どもたちとの
時間を取りたくて、生活の心配はありましたが、
収納家のプロデュースを辞めさせていただきました。
大前研一さんのアタッカーズビジネススクールに
通いながら、マーケティングを更に学び、
次に何をしようかと考えていました。
子どもたちを育てていくために、
更に力を付けたいと強い気持ちを持っていたのです。
半年の勉強を終えた最後のビジネスコンテストでも
2部門それぞれで1位をいただくことができました。
私には新規事業をスタートするアイデアが
あったにも関わらず、本当にこのアイデアで
起業できるだろうかと悩んでいる間に時は過ぎてしまい、
すぐに私のアイデアは大手の会社が行う
サービスとなってしまったのです。
そんな私に医療系人材紹介会社の取締役にという
話が舞い込んできました。
私は、医療系の仕事は初めてでしたので、
新鮮な気持ちですぐにそのお話を受けてしまったのですが、
それが間違いの元でした。
社長の考えが甘く、人材紹介のシステム開発に
時間ばかりがかかり、私は営業から経理、
マーケティングまで一人で慣れない仕事をしていましたが、
売り上げはあがらず、最後は社長が責任を取ることもなく
終わってしまったのです。
私は、離婚後に残っていた貯蓄を
すべて使い果たしてしまいました。
子どもを育てるために安定した収入を得ようと、
取締役になったばかりに私は全財産を無くしてしまうなんて・・・
私は、子どもたちの眠っている姿を見て、
自分の愚かさに涙が止まりませんでした。
実家は、父が2年前に亡くなったばかりでしたので、
母に心配をかける訳にはいきません。
私は、残り少ない数万円のお金だけで、
どうやって生活をしていけばよいのか
考えるのさえ怖くなりながらも、
子どもたちの前では明るいママを演じていました。
子どもたちが幼稚園に行くと、
急いでパソコンの前に座り、
今の私に出来ることを考えました。
今の私にあるのは、自分自身とこのパソコンだけ。
そして私の強みは、２５年近く続けてきた
「マーケティング」の知識だけ。
一日20時間近く私は1ヶ月毎日、ブログを書いて
『ブログを使わない魔法の集客術１３の秘密！』
を作り上げました。
ブログは、もちろんゼロから作り上げ、
1ヶ月で一日１２００PVまで育てあげ、
そして1ヶ月で初めての単独セミナーを
東京、横浜、大阪で開催を企画し、
各１０～２０名の集客をしたのです。
そして、そのセミナーの後に私は1ヶ月の売上
１００万円を達成しました。
苦しい生活の2ヶ月あまり、子どもたちは毎日、
ご飯とみそ汁の毎日が続き、私は一日一食、
食べるか食べないかの生活でした。
ずっと考えていたのは、
「子どもたちにお肉を食べさせてあげたい」
そのことばかりでした。
その思いは、売上を達成するだけでなく、
SBM（セミナービジネスマスターコース）の
スピーチコンテストで1位を獲得し、
賞状とともに「松坂牛」を副賞としていただいたのです。
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