こんにちは！
『自分売り出し力』プロデューサー
宮脇小百合です。
もう１７年も前のことですが、
ウイルスバスターが月5､000本しか
売れていなかった時代。
よくソフトバンクのソフトウェア担当部署と
販促キャンペーンを行っていました。
ソフトバンクはソフトウェアの流通を
行っていますので、
流通の営業マンに
新製品やキャンペーンの
ご案内をすると、
営業マンが各地のパソコンショップへ
その情報を伝えてくれるという仕組みです。
ソフトウェアの数は
当時でもかなりの数がありましたので
何とか営業マンに覚えてもらいたい
そして私たちの代わりにオススメ
してもらいたい！
私は、営業マン向けの
販促キャンペーンを企画しました。
キャンペーン期間中に
ウイルスバスターの注文を増やして
期間終了時の合計注文数で
プレゼント商品が決まるという
ものでした。
当時人気だったパソコンや
テレビ、ビデオなどがプレゼント
商品として名前をあげていました。
そのキャンペーンの企画について
孫正義社長と、トレンドマイクロの
スティーブチャン社長が
打ち合わせをした後の話しです。
戻ってきたスティーブさんが
「宮脇、あの企画案はいいけれど
もっとエキサイティングにしたいんだ！」
「それはどのようなものをお考えですか？」
「孫さんと一緒に話をしていて
バルーンを沢山部屋の中に飛ばして
注文を取って戻ってきた営業マンは
針でそのバルーンを割るんだ！
その中には現金が入っていて
それをもらえる方がやる気がでるぞ！」
（ちなみに、上記は全て英語で話しを
されたもので私にはそう聞こえました）
確かに、その光景を想像すると
とてもエキサイティングかも・・・
日本人の私には発想が乏しいためか
そのアイディアは出てきませんでした～(笑)
結局、色んな話し合いの結果
私が最初に提案した注文数に
合わせた豪華商品をプレゼント
でキャンペーンは行われました。
私は今でもこのキャンペーンの時の
衝撃を忘れません。
ソフトバンクの孫社長と、
トレンドマイクロのスティーブチャン会長の
型にとらわれない発想力。
その時から、マーケティングの
企画を考える度に、
「これは本当に対応する人たちが嬉しいと思うの？」と
その方々の立場になって
考えるようになりました。
キャンペーンの手法は
様々なものがあります。
それはテクニックを身につければ
誰にでもできるようになります。
しかし、本当にマーケティングで必要なのは、
購入してくれる人であれば
その人が本当に欲しいと思っているものを
提供すれば購入をしてくれます。
販売をしてくれる営業であれば、
売りたいと思える商品であったり、
多く売ることで嬉しいことがあれば
更に多くの販売をしたいと思います。
そのことに気づかせてくれた
私の尊敬する二人の社長の
少し古い話しでした。