またもや、めーーっちゃ面白いエッセイ(⁉️)に出会ってしまいました。
時々、Twitterやnoteでめっちゃバズってる文章が流れてきて、毎回、お腹抱えて笑わせてもらっていた「やーこ」さんという方の短編集『猫の診察で思いがけないすれ違いの末、みんな小刻みに震えました』(KADOKAWA)です。
本作は、著者のやーこさんの大変愉快…抱腹絶倒な日常を、淡々と切り取ったと予想される短編集です。
読んでみたところ、少し盛った部分はあるかもですが、ほぼほぼ真実ではないか…と、私は勝手に予想しております。
私は、タイトルにもなった「猫の診察で思いがけないすれ違いの末、みんな小刻みに震えました」という文章がTwitterで流れてきたことをきっかけに、やーこさんを知ったのですが。
それがあまりに面白すぎて、その日1日、この話を思い出すことで、かなりHappyに過ごせたので、以来、すっかりやーこさんのファンになってKindleを購入しました。
本編では、やーこさんが、一体何者なのか、職業は何なのか、年齢は? 趣味は?? 特技は??? など、ほぼ明かされないため、随所から予想することしか出来ません。
しかしやーこさんは、時には変質者をビビらせるほどの変人で(褒めてます)、大層猫を愛し、暇を持て余すと奇妙な行動に走り、近隣の人たちと交流を持ち、誰にでも親切で、意図せず周りを悶絶させる能力をお持ちなことが予想出来ました。
ネタバレはなるべく避けたいのですが、私が特に面白かった話は、暇を持て余して、ある夏の日に、ツクツクボウシの鳴き声に合わせ左右に腰を振っていたら、隣に住んでる常に厳しい顔をしているおじさんと網戸越しに目が合ってしまったことから始まるエピソードです。
まさかのオチに声出して笑ったし、育児で疲労してる私の脳内にセロトニンが染み渡りました…‼️
また、やーこさんのお家の猫ちゃんも、猫エイズの猫ちゃんのようでしたが、我が家にも猫エイズの猫ちゃんがいるので、猫を想う文章は、笑いと涙が止まらなかったです…。
野良猫と仲良くなろうとして、猫に臀部を向けたり、夏休みに何かの観察日記の宿題が出て、近所のおじさんを許可を得て観察したり、もう文章が冒頭から面白いのに、オチまでしっかり盛り上がりを見せ、読者を笑いの渦に巻き込む技術は、さすがとしか言いようがありません。
こんな文章書けるなんて、すごいなあーー‼️‼️‼️
心からのうらやましさと、愉快なエピソードにたくさんの幸せをもらった一冊でした。