結果が出るまでの数日間。
母と交わす言葉を選びながら
それでも現実を受け止める心の準備もしながら
悪戯に時間が過ぎていってしまった。

結果が出る日。
母を朝8時に迎えに行き
そのまま高速をカッ飛んで病院に向かった。

検査結果だけの診察ではなく
しっかり採血もある。
きっと教授先生は何か分かっていたんだろうね。
経過観察でも採血は必要不可欠なんだけど
いつもと同じように病院に着いてからの
お決まりのコースで母は動く。
そして残すは番号を呼ばれるだけの時間。

「残骸だといいね・・・。」

・・・それだけしか言えない。
余計なこと言えない。
母は気丈に振舞っていたけど
そして私も気丈に振舞っていたけど
二人共、恐怖で仕方なかった。

「●●番の患者様、診察室●番までお越し下さい。」

教授先生の声で私たちは呼ばれた。

やっぱり遠方からの来院に対してのねぎらいから
教授先生は言葉を発した。
そしてゆっくりとPET検査の結果を伝えてくれた。

「●●さん、とっても残念なんだけど光ってしまったよ。」

「この短い期間でこれだけまた腫瘍が大きくなってしまったと
いうことは、今までの治療ではやっつけられないがん細胞が
●●さんに生まれてしまったことになります。」


は?何?

そして母を見ると
凍りついたような表情で言葉を失っていた。

・・・そうだよね。
今までこんなに一生懸命頑張って
白血球が800なんて時も一人で特急乗って
通院治療頑張ったのに・・・

頑張った結果が最悪の結果。

正直
「絶望」という言葉がそこにはありました。

「こんなに頑張ったのにどうして・・・」
「R-CHOPでも倒せなかったがん細胞がどうして・・・」

考えれば考えるほどムカムカするような
悲しくなるような
もう心は遠くへ飛んでいってしまう。

4月に宣告をうけたときより
何十倍も何百倍も大きなショックを受けました。

それでも私たち親子は
似た者同士で
感情を表に出すことが出来ず
本当なら診察室で泣くことが出来たら・・・
少しは楽だったのかも知れません。

気持ちが空っぽになってしまった。
本当に。
今までは一体なんだったの??
その悔しさが一番大きかった。

でも教授先生。
大変だけど次の治療をしっかり考えますから。
と約束してくれました。

これからが本当の戦い。
闘病記になるのです。


:ちょっと前からカテゴリが変わっていて
 気づいた方もいましたよね。
 

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