R-CHOP治療を始めてから
本当に味覚障害の副作用は深刻で・・・
大好きだったものが食べられなくなったり
何を食べてもしっくりこないことが
母の食欲をすっかり奪ってしまったようで・・・

そんな姿を見ていると
本当に心細くなります。
どんどん痩せていって治療が出来なくなったらどうしよう・・・
不安でした。

そんな母がついにこれだけは食べられるという
唯一の食べ物に遭遇しました。

「はっさく」です。

今までそんなに果物を好んで食べる人ではなかったので
果物はいつも仏壇のお供えとしてあるだけのものだったのに
ある日突然
仏壇のはっさくを手にしたら止まらなくなったそう。

それからというもの
気がつけばはっさく。
暇になればハッサク。
ご飯となれば八朔。

なにそれ、妊婦じゃん(笑)

今までこんなにはっさくを食べたことがあっただろうか?
と思うくらいむさぼっていました。

本当に妊婦みたいにつわりで苦しい時に
コレだけは大丈夫的な。
それからというもの
近所のスーパーではっさくを買い占め
ストックがないと落ち着かないほど
ほとんど中毒でした。

残念ながらやっと巡り合えた究極の食材。
ちょうど時期がピークを越えてしまい
すぐに店先からいなくなってしまいました。あれれ。

私から言わせれば
はっさくの後に出回る「夏みかん」でもおんなじじゃん!
って買って行ったら

「夏みかんは水分が多くてダメ」
・・・ダメだしかよ~(;´д`)

気づいた時にはネットでも既に出回っていなく
なんちゃって妊婦の母は撃沈したのでした。

1年経った今
やはり「はっさく婆さん」は出現して
病室の棚にはゴロゴロとはっさくがストックされていました。
でも、また時期が終わっちゃったよ。

ドンマイ!はっさく婆さん。

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