この手のエッセイ、めちゃんこ久しぶりです。
今夜は思い出したように、ある実話を。。。
これは、わたしの女友達のお話。
彼女、数年前に離婚しました。
理由は「疑心暗鬼」との闘いに敗れたというか。。。
敗れたというのはおかしいな、、、。
「疑心暗鬼」の世界から脱出して、新しい世界に飛び出したんだな。
旦那さんに何度も同じ事で裏切られ、
身も心もボロボロになり、
食べることさえままならなくなった彼女は、
体重が30㌔台半ばまで落ち込み、
「もうこのまま死んでもいいかな・・・」
そう思ってたそうです。
その時、布団に寝ている彼女に、
「ママ、、、これなら食べれる?」
そう言って、野原で摘んできた木の実を
まだ幼かった娘さんがちいさな手のひらから差し出したそうです。
その時に、彼女、
「・・・・死んでなんかいられない!
この子の為に生きなくっちゃ!」
そう考えを変え、
旦那さんに内緒でアパートを借りて、
旦那さんが会社の間に荷物をコツコツと運び、
役所へ行って離婚届をもらい、
離婚にこぎつけて、それを役所に提出した瞬間に、
「わたし、、、何やってんだろう。。。
こんなにあの人のこと好きなのに、
何やってんだろう。。。」
と、いっきにボロボロボローーーーって涙がこぼれ出したそうです。
何度同じことで裏切られても「好き」という感情は
そう簡単に消せないよね。
だって彼女、今でも一番好きなのはその旦那さんなんだってさ。
離婚届を出した彼女は、
「生きる」ということの方を知らず知らずのうちに選択してたんだよね。
男と女の「愛」ではなく、
身を呈して守る「親子の愛」が彼女の命を救ったともいえるね。
この経緯を聞いたとき、
わたしも泣きそうになった。
離婚届を出したその瞬間まで、
自分が何をしでかしてるのかもわからないほどに
彼女の心は生死を彷徨ってたんだな、、、と。
裏切るということは、
時として人の命を、凶器も言葉もなく奪ってしまうことになる。
裏切られた側は、その裏切りを頭の中から消すために
底知れぬ努力をする。
けど・・・消えないんだよね、、、そういうのって。。。
あったことをなかったことにはできないよね。。。
男と女は、複雑。
一度の裏切りは、人の心に「猜疑心」を植え、
度重なる猜疑心は、いずれ「確信」になり、
最後には「疑う自分」に疲れ果てて終りを迎える。
彼女の選択が「いい」とか「悪い」とかという問題ではなく、
男は女を、
女は男を理解しようと努力しながら歩まないと、
目に見えない細くて危なげなレールの上を
共に歩んではいけない。
彼女に、自分自身以上に大切な子供さんがいてよかったと、
わたしは胸を撫で下ろしています。
家族という一番小さな社会を大切にできないと
平和なんて存在しないのかもしんないね。
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