昔々、その昔。
まだわたしが若くてかわいかった頃(←書くだけタダ)、
あるバンドの売り出しの楽曲を担当してました。
まあ、このバンドはメジャーデビューこそ果たせなかったものの、
なかなかにシブイいいバンドでした。
そのバンドが、コンテストに出場して、全国大会までいくキッカケとなった楽曲を
わたしが書かせてもらってたんですが、
が、がーーーーーーーーーーっ
ディレクターに突然に呼び出しをくらいまして、
「あのね、このサビ前のフレーズ、こう変えましょ」
と、勝手に書き換えらた。。。
はあああああああああああっである。
曲も詞もひっくるめて「わたしの感性」であり、
それを勝手に手を加えられるというのは
なんとも嫌~な気分でした。
「どうしてですか?
サビ前のフレーズ、そんなに弱いですか?」
と訊ねましたら、
「売れ線でいきたいでしょ?」
・・・だとさ。。。
売れりゃ~なんでもいいんかい
もし、わたしがそう聞き返したとしたら、
「いいんです」という答えが当然に返って来る世界です。
まあね~、相手にしたら
大金はたいて売り出そうってゆーんだから
売れなきゃ話にならんのだろうけど、
こうゆーのって、ヤダよなぁ、、、って思った次第です。
「楽曲そのものがパーフェクト過ぎてサビがおいしくなくなっちゃうから
もっとBメロあたりで手を抜いてくんないかな?」
と言われたことも。。。
手~抜けってかああああああああああああっ
・・・と憤慨したことも数え切れず。。。
音楽の世界ってヤダなぁ~、、、なんぞと思いつつ、
今実感してることは、
どの世界でも
売れたら芸術みたいっす。。。
なんか、そんでいいのか?って思うこともしばしばですが、
そんでいいみたいですね、世の中ってやつは。
今わたしは「手仕事」に励んでるわけでありますが、
「なんじゃこりゃ?」なモノばかりが出来上がってきております。
音楽の時代に、
「完璧すぎだからどっか手を抜いて」と言われた言葉が
懐かしく感じるほど、
不完全なモノばかりが出来てます
けど、誰に文句言われるわけでもなく、
ただたま~に、
「変なの」
と、ユウヤが捨て台詞を残す程度であり、
突如手直しという嫌な行為もされることなく
ありったけの「わたし色」を発揮させてもらってます。
※「発揮」と言っていいのかどうか
そんな不完全なモノ達を
「これ、かわいい」
そう言ってご購入して下さるお客様がいてるという現実が
わたしには大変に嬉しいのであります。
ただ・・・手を抜いてるわけではないのに
血眼で必死で作っているのに、
いつも想定外の「はてな?」な出来栄えになってしまうのは
わたしの技量のなさでありますが、
そこもひっくるめて愛おしく感じていただけたら
天にも昇るキモチであります
わたしが作ってるのは「芸術」ではなく
あくまで「モノ」ですから。
ただ、そんじょそこらのモノとは一線を隔した
ヘッポコではありますが
これからも「ヘッポコSAYO色」のモノ達を
どうかよろしくお願いします
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