「悪役令嬢系ラノベ」のヒロインタイプの女性について。
女性向けラノベの「悪役令嬢ざまあ系」って、
「ヒロイン」が(実際は「悪役令嬢」ポジのキャラが主人公)、
「小柄で、見た目やしぐさが可憐で可愛くて、純粋っぽく、けなげ風で、ちょい天然で」みたいな、
「ぶりっ子×ロイヤルストレートフラッシュ☆」なキャラなことが多いのだけど、
そういうタイプは男性受けはそこそこ良さそうだけど、女性から見るとあまり好かれない、どちらかというと嫌われるタイプだと思うんですよ。
そんな「ヒロインタイプの女」が現実にいた場合、それは、「計算高くてあざとくて、人(男や利のある相手かそうでないか)によって態度がコロッと変わる、本性は超肉食の清楚系演出女」である可能性が高く、
(少なくとも私はこういうタイプは警戒する。お行儀よく表面を取り繕って本音本性を見せない感じがなんか胡散臭いから)、
だからこそ「ざまあ」されることで読者の女性がスカッとする、なんだと思います。
(そういう様式美だと分かってるけど結構面白いのですよ。時代劇のような爽快感があって)
現実では様々なタイプ、レベルの「ヒロインタイプの女」が蔓延っていて、
彼女たちはほとんど「ざまあ」されることもなく、周辺の「悪役令嬢役」や「モブ令嬢役」に当たる女性たちはいつもモヤモヤイライラしていて、
だからこそ、清楚系擬態ヒロインの「ざまあ系」は女性向けラノベでは需要がものすごくあるんだろうと思うわけです。
ところでね、そういう物語の中の主人公(※1)は、「ヒロイン(※2)」を見ると「やっぱりかわいい♡♡」とか言うことが多いんだけど、そこいつも違和感で。
「きゃるーん♪」タイプの、異性にあからさまに媚びた雰囲気醸す女を女は可愛いと思わないと思うんですよ。
(女から見るとめっちゃ分かりやすくあからさまな態度でも、なぜか男性から見ると普通に可愛かったり天然っぽく見えるような絶妙な塩梅をやれる女性っていますよね。
私はこのタイプは絶対友達になれないし、一緒に働くのも関わるのも嫌です。
過去に何度も腸が煮えくり返るような悔しい目に遭わされたんですよねえ。このタイプも転がされるバカ男もマジでむり)
「ヒロインやっぱり可愛いわ♡♡」みたいなの、主人公キャラのヒロイン初見のテンプレ反応ではあるけど、なんかねえ、そこがどうしても納得いかない点なのです。
ある日のFBのつぶやき。
※1:前世に読んだ本やプレイした乙女ゲーの世界に「悪役令嬢」や「モブ」で転生した、という設定の主人公。
ストーリーの通りに断罪されたり巻き込まれたりしないように、前世の知識を使って物語を変えていこうとする、が一番多いパターン。
※2:物語やお乙女ゲーのストーリー中の「ヒロイン」で、中の人は転生者だったりなかったり。
転生者じゃないという設定の場合は物語のヒロインの性格そのままだけど、転生者だった場合、なぜか8~9割くらいの確率で性格が歪みまくった清楚系擬態の性悪ビッチ。
性悪転生ヒロインは、もともとのストーリー通りに「ヒロインとしてみんなに愛されチヤホヤされて、逆ハーレムでイケメンも地位も金も独り占め」を目指して、悪役令嬢はもちろん、周囲の人間たちを平気で利用したり陥れたりしまくるが、たいてい最後に主人公の悪役令嬢やモブに形勢逆転され、「断罪返しざまあ」される。