縁あって、歌舞伎座でイヤホンガイドのサービスをされている久門社長とお話しする機会がありました。

 

https://www.eg-gm.jp/history.html

 

お話を聞くとオペラのLED字幕を日本で最初に手がけた会社で

 

それまでのスライド字幕から

 

綿密な解説をすることができるようにし

 

それを、かの小澤征爾さんに絶賛され

 

観客よりもオケの団員に見せると仰っていたことや

 

歌舞伎座でのお仕事の内容など、非常に勉強になりました。

 

 

 

  わかると面白い

 

 

イヤホンガイドは、外国人向けではなく日本人のためのものだそう。

 

歌舞伎の動きの解説をしてくれるもの、なぜ作ったのか。

 

 

歌舞伎の公演料は高い。

 

高いお金を払い、なんだか有難いものを見たと思った客はそこで満足してしまう。

 

面白いと思える知識がないと二回目は来ない。

 

 

リピーターになってもらうには、見所を解説して

 

なぜこの動きがあるのかなど所作の意味を知って

 

面白いと感じてもらうことだと。

 

 

これはクラシック音楽と同じだと思います。

 

曲で使われているモチーフの意味、

 

提示部で現れたものが再現したときや、同主調転調したり、

 

全く同じではなく他の楽章でうっすら現れたり・・・。

 

ここがわかると面白い。

 

 

 

  当たり前のことは意外に知らない

 

 

最初は役者の協力がもらえず、

 

「そんなもの必要ない!客はわかっている」と罵倒されたこともあるそうです。

 

 

演者が知ってて当たり前だと思っていることは、実は客は知らない。

 

知ってて当たり前と思わずに、わざわざ解説する必要がある。

 

そしたら、何回も来てださるようになる。

 

でも、10年かかりましたけどと笑顔でした。

 

 

恥ずかしながら歌舞伎座は行ったことがなかったのですが、

 

行ってイヤホンガイドを利用しようと思います。

 

久門社長が仰っているように、私も歌舞伎を見てもよくわからないだろうと思い込んでいました。

 

このようなサービスがあることは敷居を低くしてくれて有難いです。