原因探し、自分探し、そして募る恨み | さよならソラナックス、よろしくガラケー物語

さよならソラナックス、よろしくガラケー物語

「さよならソラナックス、よろしく離脱症状」「さよならソラナックス、よろしく哀愁物語」 の続き。っていうかスマホ壊れて前ブログが更新できなくなりました。やまねさーん、ここにおりまーす!

そんなに恨んでいなかったはずなのに

すべての原因が

あの過去にあるような気がしてきて

それを解消しなければ

いまが良くなっていかないと思うのです。




薬の副作用は不安感を生み出しだします。


医者に不安な気持ちを訴えると

話を聞いてくれます。

過去のことや

いまストレスを感じている事など聞いてくれます。


ただ

「その不安は薬の副作用が関係してるかもしれませんね」なんて言うわけありません。


こちらが意見しても

可能性はあるかもしれないけど

そうではないかもしれない

という曖昧なスタンスを保ちます。


カウンセリングのような診察を続けていくと

ストレス、トラウマ、性格に原因があるんじゃないかと

勘違いをします。


でも自分の中に

決定的な原因は見当たりません。


無駄に心理学的な知識ばかり増えていきます。

インナーチャイルドとか、そっち系のコーナーの本を読んでみても確信が持てません。


副作用があるとは知らず

薬は飲み続けています。


おかしい…と思い始めます。

こんなに自分を見つめ直して

毎日、前向きな言葉を使っているのに

全然良くなりません。


むしろ

ちょっとずつ悪くなっています。

なので

さらに自分を掘り下げます。

学生時代、幼少期

嫌な記憶を探してアクセスします。


でも

これだ!という決定的なトラウマなんてありません。

先祖供養が原因とか

そういう事ではないと思っています。


しだいに、全然良くならないから

疑わしい記憶をピックアップします。


間違っていても

原因を見つけて

早く解決したいのです。


何度もトラウマにアクセスしていると

アクセスポイントが発生します。

つまり

今という時間を消費して

トラウマに労力を使い、発生するポイントです。


嫌なことは早く忘れて

今を楽しく生きる事をプラスポイントとするなら

マイナスのポイントを貯めている事になります。


アクセスポイントは

マイナス系列の

恨みポイントと一緒になります。

ポイントが貯まっていくと

恨みレベルが上がっていきます。


そんなに恨んでないよレベルから

恨んでるかもしれないレベルになり

恨むからねレベルを通過して

あれは恨まれて当然だろレベルへと育ちます。

ここまでくると

イライラもポイントとして加算されていきます。

副作用由来のイライラ

治らないイライラ

理解されないイライラ


自分でも恨みのレベルが上がるのは嫌なんですが

治すためにも過去を精算しなければならないと

カウンセリングで学んだので

良くなるためには仕方のない事だという

使命感も出てきます。


でもある日

「何やってんだ…」

と思う日がきます。

こんな事で治るわけがないと気付く時がきます。


丁寧に生活していこうと心がけます。

物事を前向きに考えようと努力します。

他人に思いやりを持とうと思います。


そんな気持ちをあざ笑うかのように

朝、目覚めたら

気分も体調も最悪の日がやってきます。

薬の副作用です。


今まで平穏に過ごしていたので

気持ちの落差に焦ります。

やっぱり治ってなかったんだ…という

絶望がやってきます。

だんだん腹が立ってきます。

ふりだしに戻されたような気持ちでムカついてきます。

なんでこうなる…

やっぱりあのトラウマが原因か…?と思い出します。

やっぱりアレが原因なんだ!って思います。


これでレベルマックス

自分を苦しめる原因が確定しました。


昔の嫌な記憶から

自分を苦しめている「悪い奴」が見つかりました。



でも、ある日

また気分も体調も良い日がやってきます。

どういう仕組みかは分からないけど

副作用が軽い日がやってきます。

最悪な朝が来るまで、つかの間の休息です。


そんな事を何年も繰り返します。


気分の悪い日は

トラウマにアクセスするので

ポイントは貯まっていきます。

思い込みが時間をかけて

固定化されていきます。

まるで換気扇の油汚れのように固く、厚くなっていきます。


もしこれが

身勝手な思い込みだとしたら

どこに責任を押し付けるのが正解なのでしょう。


トラウマの原因になった人物。

ストレスを感じる環境。


製薬会社のせい。

処方箋を出した人のせい。

処方した人のせい。

飲んだ人のせい。


病院を選んだ人のせい。

勉強不足の医者のせい。

情報不足の患者のせい。


そもそも弱いやつのせい。
助けないやつのせい。


誰かを悪者にして

結論を出すのは簡単です。

でも薬の副作用は

だれが悪いとか関係なく

やってきます。


薬を飲む前も

治したくて

良くなりたくて

みんな病院に行きます。

最初から医者に因縁をつけるために行く人はいません。

治したいから行くことにしたんです。

副作用を考えずに薬を飲んでしまったのは

医者を信頼していたからです。


看板に「当院はヤブ医者です」

と書いていれば

事前に薬のことは調べました。


どんなに理解してもらおうとしても

気持ちの弱さを言ってくる人はいます。

経験していないのに

それは違うと言う人は必ずいます。


そんな人は

他人の弱音も愚痴も聞きたくないんです。

きっと、めんどくさいんです。

みんな大変だけど頑張ってんだよ

お前だけじゃないんだぞ、って思ってるはずです。

医者も病んでるやつの話を聞かされて大変だな、って平気で言えるような人です。


こちらが今までその人に

つまらない話や愚痴を聞かされていたとしても

お構い無しです。


こんなことでも

また新たな恨みポイントカードが作成されます。


もう、これ以上ポイントを貯めたくないなら

こちらも

つまらない話をしていくしかないです。


一気に自分改革をして

ハラスメントキャラで反撃しようものなら

今度は自分が恨まれます。

ではなく

今まで頭の中で却下してきたような

どうでもよくて、めんどくさい話をしてみます。

そうするとけっこう逃げられます。


その時に

今までの自分は

誰も聞きたくないような話を

ちゃんと聞いてあげてたんだな、っていう発見があります。


次は、自分が「気配り」と思っていた事も止めてみます。

すると、そんなに変わらないんだな、と気づきます。


なんだ、みんなラクしてるんだ、って思います。

面倒な事から逃げてもいいんだ、って思います。


次第に、見下すわけではなく

この人に理解してもらったとしても意味ないな…、という気持ちが芽生えてきます。


ここまで来ると

相手の話に

相づちだけ打って

頭の中を空っぽにすることもできます。

本当はできるんです。


それを思い出した時

まるで思春期の身勝手さ、みたいだと

自分がほほえましくなります。


人のために

時間と、労力と、記憶のメモリーを使わなくなると

恨むに値しないと気づきます。

自分をわかって欲しいとも思わなくなります。


今日から自分のために生きる!

なんて決意しなくてもいいのでラクです。


警察24時に出てくる

「言い訳ドライバーの呆れた実態!!」などは

とても参考になります。

言い訳、逆ギレをしてる人を見てると

自分が悪いなんて1ミリも思ってないんだろうな、と感心してしまいます。



心が弱く感じるのは

あまりにも

白く綺麗に生きてきた結果だと思います。


ある程度のグレーさは

汚れを目立たなくします。

真っ黒に染まる必要はないけど

純白すぎても駄目なのかもしれません。

余裕が無いなら

心を汚せばいいと思います。

余裕があれば

人のために動けばいい。


最後に

恨みを晴らしたって過去は変えられない!

なんて、刑事ドラマのセリフのような考え方もあるとは思いますが

変えられない過去があるから

人は恨んでしまうんじゃないでしょうか。


恨むことを完全に否定するということは

過去に自分が経験したことや

その時の想いを全て消去しろと言っているようなものです。


それは、見て見ぬフリをしたり

臭いものにフタをする事とあまり変わりません。


何かが起きてから

こんな事になるとは思わなかった…

と言いいがちな人は

見て見ぬフリをしてた自分を都合よく忘れます。


前向きな言葉を言ってくる人と

前向きに生きている人は

同じようで全く違います。

前向きな言葉で

感情にフタをされないように気をつけて下さい。

負のポイントカードで心のおサイフがパンパンになるからね。