映画『リトル・ジョー』 | さよならことば。映画と本とドラマ。
今年、
24本目。
ずっと観たかったです。
最初は、
雰囲気系スリラーと思わせながらも、
後半は、
なかなかぞくぞくする展開で、
すばらしいなと。
人を幸せにする、
という植物を開発した女性を軸に、
じょじょに壊れていく日常の姿が、
とってもすばらしいです。
主演の女優もすばらしいです。
さすが、カンヌで賞をもらうだけあります。
また、
意思をもっているかのようなカメラワークは、
非常に刺激的だし、
色合いもよいです。
そして、
音楽。
和な感じの音楽で、
ああやって使うのが新鮮で、
不思議な気持ちにさせられます。
ともすると、
ただ静かな映画にみえますが、
実はとっても攻撃的な映画だなと思います。
いつも身近にいる誰かが、
ふとした瞬間にひどく遠く感じる。
そういうさみしさや恐怖が、
丁寧に描かれている感じがします。