映画『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』 | さよならことば。映画と本とドラマ。
今年、
256本目。
フロム韓国。
『悪の偶像』がとてもよくて、
その監督の前作をチェック。
韓国て実際に起きた、
集団暴行事件をもとにした物語。
すべてを語らない、
独特の手法は、
このときからそうで、
想像力をかきたてられます。
しかも、
過去と現在を行きつ戻りつしながら、
次第に、
主人公の悲しみをあぶりだしていきます。
が、
やはり、
全てを描ききらないまま、
でも、
物語は次第に悲しみを増し、
主人公がつかみたい幸せも、
奪っていくような感じが、
あまりにもつらすぎます。
また、
青春物語的な要素もあり、
そこがストーリーの先をよませません。
希望的なパートが、
非常にインパクトがあります。
新しい友だちも、
かわいらしくてよかったです。
そしてまた、
ラストがさまざまな解釈ができる、
そんな終わり方で。
さすが、
『悪の偶像』をとった監督だなと。
直接、
すさまじいシーンがあるわけではないけど、
見るものの気持ちを揺さぶり、
どん底につきおとす感じがすごいです。
あまり、
簡単には勧められませんが、
力のある作品でした。
監督のセンスが、
すばらしすぎます。