映画『スクールズ・アウト』 | さよならことば。映画と本とドラマ。
今年、
99本目。
フロム、
フランス。
なんとも不安にさせられる、
でも多くは語らない、
精神的にせめてくる映画。
優等生ばかりのクラスで、
ある日、
授業中に担任が飛び降り自殺を図る。
そんなクラスにやってきた、
新任代用教員の話。
頭はいいけど、
どこか世界にたいして悲観的で、
不気味な少年少女たちの姿が、
不安感たっぷりに描かれます。
そんな少年少女を、
執拗に気にして、
次第に心をやんでいく、
代用教員の姿が印象的。
あと、
ラストもよいです。
とにかく、
多くを説明せずに、
こちらが考えさせられるつくりがよいです。
個人的には、
唯一、
少年少女たちの心の開放ともいえる、
合唱のシーンが大好きです。
音楽もいれた、
不思議な合唱でもありますが。
パティ・スミスのうたを、
真剣に歌う姿が、
この映画のものすごいアクセントになっています。