小説『永遠についての証明』 | さよならことば。映画と本とドラマ。

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岩井圭也という作家の、
デビュー作。

これが、
とても読みやすく、
そしてひきこまれる内容。

ある天才数学者が、
若くしてなくなってしまう。
1冊の謎のノートを残して。

そして、そのノートをたくされた、
大学時代の友人が、
そのノートの内容を解読しようとする。

解読しながら、
昔の尊くて苦い思い出と、
その天才数学者の思いが浮かび上がってくる。

天才数学者の孤独が、
かなりうまく描かれていて、
数学は興味ないけど、
目が離せません。

とともに、
すばらしい青春小説にもなっていて。

中盤からの、
ほんとに苦しい孤独感にかかわる表現が、
読んでいてつらいですが、
それでも一気に読ませる筆力があり、
すばらしいです。

すてきな作品でした。