![](https://stat.ameba.jp/user_images/20190622/10/sayonarakotoba/52/80/j/o0340049914476287637.jpg?caw=800)
岩井圭也という作家の、
デビュー作。
これが、
とても読みやすく、
そしてひきこまれる内容。
ある天才数学者が、
若くしてなくなってしまう。
1冊の謎のノートを残して。
そして、そのノートをたくされた、
大学時代の友人が、
そのノートの内容を解読しようとする。
解読しながら、
昔の尊くて苦い思い出と、
その天才数学者の思いが浮かび上がってくる。
天才数学者の孤独が、
かなりうまく描かれていて、
数学は興味ないけど、
目が離せません。
とともに、
すばらしい青春小説にもなっていて。
中盤からの、
ほんとに苦しい孤独感にかかわる表現が、
読んでいてつらいですが、
それでも一気に読ませる筆力があり、
すばらしいです。
すてきな作品でした。