「今日からチョコレートは禁止」
甘味を認めぬ国家に仕掛ける、超激辛の反逆!
舞台は架空のとある国。
選挙で勝利を収めた与党が発令した法律は・・・
「チョコレート禁止法」
健康に良くないと全ての甘味を違法化し、
違反する者には厳罰を与えた。
そして、現存する全菓子類の回収・廃棄処分を行った。
そんな中、チョコの密売を開始した
2人の少年・ハントリーとスマッジャー。
商売は軌道に乗ったが、国家の影は2人に迫っていた・・・
と書くとシリアスに聞こえるが、
実際はもっとほんわかしている児童文学。
ストーリーも素直で読みやすい。
少しずつ盛り込まれたリアリティに注目すると、
大人が読んでも楽しめる。
「なぜこんな政党が勝ったのか」というくだりで引用される、
「悪が栄えるためには、善人が何もしないでいてくれればそれだけでいい」
という言葉などはその最たる例だろう。