2024年 観戦記11 常総学院✕健大高崎(春季高校野球関東大会) | サヨナラヒットの野球ブログ 3

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 5月21日(火)に観戦した春季高校野球関東大会の準々決勝、常総学院(茨城1位)✕健大高崎(群馬1位)の観戦記アップします。

 

 健大高崎は周知のとおり、今春のセンバツ高校野球で群馬県勢としては初の優勝を飾りました。投打のスケールが高く、この大会でも注目の1校です。チームとして、この春の関東大会の位置づけをどのようにしているのかは分かりませんが、地元開催ということもあり負けるわけにはいかない戦いが続くと思います。センバツ大会では以前のような機動破壊はなかったように思いますが、個人的な興味としては、そのような野球もここで見せてほしいかなと思ってます。

 

 常総学院はこちらも春夏で全国制覇のある強豪校ですね。今春のセンバツは準優勝の報徳学園に2回戦で敗退。しかし、この関東大会ではセンバツベスト4の中央学院を初戦コールドで下し勢いを感じます。小林、大川の好投手を揃えているので、ここでセンバツ優勝校を破ってチームに自信をつけたいところかなと感じます。

 

 それでは観戦記です。

 

 ◎ 5月21日(火) 上毛新聞敷島球場 第2試合

 

 

 ◎ バッテリー

 

 常)大川、平、中村、小林-片岡

 健)石垣、佐藤-箱山

 

 本塁打)小林(常)

 二塁打)齊藤(健)、杉山(常)、田中2(健)、森山(健)

 

 常総学院が中盤までに健大高崎の好投手石垣を攻略し6-1と大きくリード。中盤以降反撃をされますが、4投手の継投で辛くも逃げ切って準決勝進出です。

 

 常総学院は1点を先制されますが、3回に健大高崎・石垣の制球難につけこみ2つの四球などで2死満塁のチャンスを掴むと、3番・池田が逆転の2点タイムリー。さらに4番・武田もヒットで続いてこの回3点。5回表には5番・小林の3ランで6-1と中盤で大きくリードします。追う展開となった健大高崎はその裏から打ち返しはしましたが、最終的にはあと1点届かず。6-5で常総学院が勝ちました。センバツ優勝の健大高崎はここで敗退です。

 

 ◎ スターティングメンバー

 

 

 健大高崎の先発は石垣。注目の投手です。その他4番・箱山を中心にセンバツ大会優勝メンバーがフルに出場というオーダーです。常総学院もセンバツ大会初戦からは2人入れ替わってますが、今はベストオーダーと考えてよいのかなという感じです。

 

 ◎ 先発投手

 

 

 健大高崎の先発は注目の石垣。まだ2年生ながらすでに150キロを計測した本格派の投手です。この日は現認できる限りではMAX152キロ。ピンチでギアを上げて150キロ近辺のストレートを投げるなど、完成度が高い投手と感じました。

 

 しかし、この日は常総学院打線に捕まり、5回を投げて被安打5、奪三振6、与四死球5、失点6。こんな日もあるかなと思いますが、四球からの一発は今後の課題になるかなと思います。

 

 

 常総学院の先発は大川。センバツ高校野球大会では登板はありませんでしたが、背番号10の本格派の投手です。この日は5回を投げて被安打7、奪三振0、与四死球2で失点4。なんとかリードを守っての降板で、役割は果たした形の結果だったと思います。体格がいいので今後が楽しみな投手です。

 

 ◎ 試合経過です。

 

 

 先制したのは健大高崎。1回裏、1番・齋藤が2ベースで出塁すると、2番・田中が初球を送りバント。これが見事に決まって1死3塁となります。ここで3番・高山がセンターへタイムリー。健大高崎が1点を先制します。ここまでの得点経過があまりにも早かったので、さすがにセンバツ優勝校だけのことはあるなと感じました。

 

 

 1点を常総学院は3回表、制球の安定しない石垣を攻め、8番・杉山の2ベースや2つの四球で2死満塁とします。ここで3番・池田がライトへタイムリー2者が還って逆転に成功します。

 

 

 さらに4番・武田もセンターへタイムリー。常総学院はこの回一挙3点で3-1と逆転に成功します。

 

 

 

 2点リードの常総学院は5回表には5番・小林が2人の走者を置いて、レフトスタンドへ3ラン。6-1と常総学院思わぬ大量リードとなります。

 

 

 

 

 5点のビハインドを追う健大高崎は5回裏に反撃に出ます。ヒット3本で1死満塁としたあと、3番・高山の犠牲フライでまず1点を返します。4番・箱山が四球で再び満塁となり打者は5番・横道。横道は期待に応え左中間へタイムリー。2者が還ってこの回3点。6-4と2点差に迫ります。

 

 

 健大高崎はセンバツ高校野球で見せた継投と同様、6回からはエースの佐藤が登板。必勝リレーに入ります。エース登板で追撃モードが上がる健大高崎は6回裏にも2番・田中の2ベースで1点を返し6-5と1点差に迫ります。

 

 

 1点差に迫った健大高崎は8回裏にこの回先頭の1番・齋藤がヒットで出塁。2番・田中が2ベースで無死2、3塁と一打逆転のチャンスを迎えます。

 

 しかし、ここで常総学院3番手・中村が踏ん張ります。3番・高山が4ゴロ。4番・箱山が三振。5番・横道が4ゴロとなんとクリーンアップを迎える絶体絶命の場面でしたが、無得点に抑える好投を見せます。

 

 

 常総学院は9回は4番手としてエースの小林が登板。1死から2ベースを打たれ一打同点のピンチを迎えるも、最終的には健大高崎打線をこの回無得点に抑え6-5。常総学院が健大高崎を接戦で降して準決勝進出です。

 

 常総学院は中盤からの健大高崎の猛追に耐えに耐えた勝利といった印象です。健大逆転ムードが出ていましたが、4投手での継投でよく凌ぎました。粘りの勝利ですね。打線も7安打でしたが集中打で効率よく得点を重ね名門らしい野球を見せてくれたと思います。

 

 一方の健大高崎は中盤までの大量リードを許す展開もよく反撃しましたが、あと一歩及ばなかったです。常総学院をはるかに上回る12安打を放ちながら13残塁は、今後は鳴りを潜めている機動破壊も必要な場面もあるのかなと感じます。それにしても選手個々のスキルの高さは他を寄せ付ける感じがしないので、夏にはしっかり仕上げてくる感じを受けます。この日は残念でしたが夏の活躍期待しましょう。

 

 

 

 健大高崎の注目の打者・箱山。この日は5打席4打数0安打1四球。全打席木製バットでの結果でした。1打席目にキャッチャフライでバットを折ってしまったせいか、少しバットの芯で当てようとする意識が強すぎたのかなと勘ぐってしうその後の結果でした。しかし、プロを目指すなら木製バットで夏の大会も臨んでほしいですね。

 

 今後の活躍に期待いしましょう。捕手としてもいいフットワークしてました。