2024年 観戦記9 法政大✕早稲田大(東京六大学春季リーグ戦) | サヨナラヒットの野球ブログ 3

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 こんばんは!サヨナラヒットです。

 

 5月18日(土)に観戦した東京六大学野球春季リーグ戦第6週、法政大✕早稲田大1回戦の観戦記です。

 

 首位を走る早稲田大はここまで6勝2敗で勝ち点3。ライバル慶応大と同率首位でしたが、この日の第1試合で慶応大が敗れているだけに、この試合に勝って一歩リードとしたいところです。ここまでは突出した強みは感じませんが、レギュラー選手が好調でいいチーム状態かなという印象です。

 

 5勝3敗、勝ち点2で首位を走る早慶を追う法政大は、プロ注目・篠木が防御率でトップ。この第1戦は彼のピッチングが大きなカギを握るかなと思います。まずは篠木が抑えて打線が早い回に援護する展開に持ち込めば勝機は法政大に大きく傾くのかなと感じます。数年続くタイムリー欠乏症もなんとかしたいですね。

 

 それでは観戦記です。

 

 ◎ 5月18日(土) 明治神宮球場 第2試合

 

 

 ◎ バッテリー

 

 法)篠木、安達-吉安

 早)伊藤樹、香西-印出

 

 本塁打)吉安(法)

 二塁打)中村騎(法)、梅村(早)、前田健(早)

 

 2点を追う早稲田大が8回裏に一挙3点を挙げて見事な逆転勝利。このカード先勝しました。

 

 0-2と劣勢だった早稲田大でしたが、8回裏に好投の篠木を攻略。尾瀬、山縣の連打で1点を返すと、さらに2死1、2塁の

チャンスから6番・前田健が起死回生の右中間を破る2ベース。2者が還って3-2と逆転。最終回は8回から登板の香西が法政大打線を抑えて逃げ切りました。

 

 法政大は吉安のソロで先制。6回にはスクイズで追加点を挙げるも、7回まで毎回安打で2得点。あと一押しあれば別の展開もあっただけに残念な結果でした。

 

 ◎ スターティングメンバー

 

 

 早稲田はリーグ戦の中でだいたいのところはレギュラーが固定されている感じです。とくに上位打線は不動になってきたような気がしますが、細かくは見ていないので間違っていたらすみません。法政大も同じですかね。

 

 ◎ 先発投手

 

 

 早稲田大の先発は伊藤。3年生になっていよいよ先発完投型に固定した感じです。クレバーなピッチングを見せてくれる一方でなんとなく安定しないところにまだまだ感残ります。ただ、ここからは優勝がかかる大事な試合が続くので注目していきたいと思います。

 

 この日は7回を投げて、被安打9、奪三振6、与四死球6、失点2。法政大が拙攻なんだか、伊藤が粘り強いのかちょっと分からないとう微妙な結果でした。7回に打球を受けてかなり痛そうにしていたので心配です。

 

 

 法政大の先発は篠木。今年のドラフトでは目玉になっている本格派の投手ですね。ダイナミックな投球フォームで投げっぷりがいいですが、簡単にストレートの四球を出すあたりは、テンポが早いだけに雑な感じがするのは残念です。この日はMAX150㌔もでましたが、どちらかと言えばそれでも丁寧さを意識してのピッチングのように見えました。

 

 結果は7回3分の2を投げて、被安打7、奪三振5、与四死球4、失点3。最後は暑さもあってか疲れて打たれてしまった印象ですね。

 

 ◎ 試合経過です。

 

 

 3回まで毎回安打も得点を挙げられない法政大でしたが、4回表に5番・吉安が先制のソロをライトスタンドへ叩きこみ法政大が1点を先制します。

 

 

 1点を先制した法政大は6回表には7番・中村騎の2ベースを皮切りに1死3塁のチャンスを掴みます。ここで9番・篠木が3球目をスクイズ。見事に決まって法政大2-0とします。

 

 

 法政大の先発・篠木の前に7回までたった2安打に抑えられていた早稲田大ですが、7回裏にようやくチャンスを掴みます。疲れの見える篠木から、7番・梅村が2ベース、8番・石郷岡がバントヒットで続き2死、1、3塁とします。

 

 しかし早稲田大は、9番・伊藤樹の代打・壽田がレフトフライに倒れ得点を挙げることができません。ここは篠木がよく踏ん張りました。

 

 

 試合は法政大有利な展開で進みますが、2点を追う早稲田大は8回裏に劇的な逆転劇を見せます。この回先頭の1番・尾瀬がレフト前にヒット、中継がもたつく間に2塁を陥れ無死2塁と反撃の狼煙を上げます。ここで打撃好調の2番・山縣がセンターへしぶとくタイムリー。早稲田大は1点差に迫ります。

 

 

 さらに早稲田大は2死1、2塁と攻め立て打者は6番・前田健。前田健は2球目を強振すると、打球は右中間を深々と破る2ベースとなって2者が生還。早稲田大が一気に3-2と逆転に成功します。

 

 

 早稲田大はこの1点差を8回から登板の香西が完全救援で法政大の反撃を凌いで3-2。早稲田大がこのカード先勝しました。

 

 早稲田大は7回までの劣勢をよく跳ね返しました。打では1番・尾瀬が3安打。チャンスメーカーとしていい活躍を見せてます。この春のリーグ戦の早稲田大をよく引っ張ってますね。そして投での立役者はリリーフの香西。7回まで毎回走者を背負う伊藤樹をリリーフした香西は8回を3者凡退に凌いでチームにリズムを持ってきました。最終回も3者凡退。完璧なリリーフでしたね。

 

 敗れた法政大は相変わらずのタイムリー欠乏症。チャンスはあるのですが、ここ数年のチームの体質は変わらないですね。素質の高い選手が多く集まっているのですが、なんか実力発揮できてない感じします。

 

 

 7回表、法政大2死から5番・吉安の打球が早稲田大の伊藤樹の足を直撃。もんどり打つような仕草があったので心配しましたが、思いのほか早く立ち上がって続投。少しその後制球を乱すような場面がありましたが、伊藤樹はこの7回を無失点で凌ぎました。根性ありますね。昭和のおじさんはこういうの好きです。やはり伝わってくるものあるんですよね。7回裏にチャンスで回ってきた打順のところで交代しましたが、この気迫が早稲田大の逆転を呼んだと言っても過言ではないと思います。

 

 打球を当ててしまった吉安も心配して来てますね。

 

 早稲田大はここでリーグ戦単独首位に立った試合となりました。