2023年 観戦記32 共栄学園✕東亜学園(第105回高校野球選手権東東京決勝) | サヨナラヒットの野球ブログ 3

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 こんばんは!サヨナラヒットです。

 

 溜まっている観戦記アップ続けます。7月30日(日)明治神宮球場で観戦した第105回高校野球選手権東東京大会決勝戦の共栄学園✕東亜学園の試合をアップします。

 

 荒れに荒れた東東京大会の決勝戦は初出場を目論む共栄学園となんと34年ぶりの出場を目論む東亜学園という対決になりました。共栄学園は春の都大会ではベスト16進出。この大会ベスト4の中に残ったチームでは唯一のシード校です。しかし野球では無名校の為ノーマークでここまで勝ち上がって来た印象ですね。自身も初観戦のチームなのでどんな野球をするのか楽しみです。

 

 東亜学園は実に34年ぶりの代表をかけての決勝戦です。甲子園出場時は西東京の代表でしたがいつの間にやら東東京になっていたんですね。いつも観ているつもりでも案外細かいところに気づかないものです。東亜学園は春季大会は3回戦敗退。今大会はノーシードからの決勝戦進出です。

 

 ここ数年の顔ぶれとは全く異なる決勝戦のカード。予想つかない展開になりそうなので試合が楽しみです。

 

 それでは観戦記です。

 

 ◎ 7月30日(日) 明治神宮球場 

 

 

 バッテリー

 

 共)田嶋、首藤、茂呂-菊池

 東)三浦、大沢、長瀬、深野-佐藤

 

 三塁打)渡邉(共)、高𣘺(共)

 二塁打)笹本(共)、前田(共)、佐藤(東)、菊池(共)、茂呂(共)、横田(共)

 

 点を取り合うシーソーゲームとなったこの試合ですが、9回表2死からミラクルぶりを発揮した共栄学園が再々々逆転で12-6で勝利。初出場を決めました。

 

 1点を追う共栄学園は9回2死から機動力で相手エラーを誘い逆転。さらにその後の集中打で最終回一挙7点。試合を決めました。まさに怒涛の攻撃で言葉なかったです。

 

 敗れた東亜学園は惜しかったですね。ほんとうにあと一歩でした。10安打6点は悪くないですが、四死球10をもう少し生かしたかったですね。中盤であと1本欲しかったです。

 

 ◎ 試合経過です。

 

 

 準決勝を9回2死から逆転で決勝に臨んだ共栄学園は勢いそのままに先制パンチを見せます。1回表、1番・笹本の2ベース、2番・牟田口が四球で出塁すると3番・横田がタイムリーで早くも先制します。

 

 その後4番・菊池は併殺に倒れますが、5番・前田が追撃の2ベース。この回2点を先制します。

 

 

 1回表に2点を先制された東亜学園はその裏すぐに反撃。2つの四球から得た2死1、2塁のチャンスを迎えると、5番・三浦がレフト前にタイムリー。1点を返し2-1とします。

 

 

 序盤は共栄学園ペース。3回表に共栄学園が1点を加え3-1とリードを広げます。しかし東亜学園は負けじと反撃。中盤4回裏に1死から2本のヒットでチャンスを作ると、9番・佐藤が走者一掃の2ベース。東亜学園は3-3の同点とします。

 

 

 

 さらに東亜学園はその後3つの四死球を選び4-3と逆転に成功します。

 

 

 打撃好調の共栄学園は5回に4番・菊池が同点の2ベース。6回表には途中から登板のエース・茂呂がタイムリーを放ち5-4と勝ち越し。終盤戦に向かって全く予想のつかない展開になります。

 

 

 試合は5-4で8回裏を迎えます。東亜学園は当たっている9番・佐藤がこの日3安打目となるヒットで出塁。その後四死球で1死満塁と一打逆転のチャンスを迎えます。ここで4番・倉持の当たりはセカンドゴロ。併殺かと思われましたが、セカンドの送球が悪送球となって2者が還り6-5。東亜学園再々逆転となります。

 

 その後1死満塁と迫りますが、共栄学園はスクイズを外した後、後続も断って追加点を与えません。この辺りは共栄学園は冷静でしたね。

 

 

 1点を追う共栄学園は9回表、先頭の3番・横田がヒットで出塁するも4番、5番が凡退してすでに2死となります。しかしここからミラクルが始まります。

 

 6番・清藤が死球で出塁し2死1、2塁と長打が出れば逆転のチャンスを迎えます。ここで7番・上村がサード前にセーフティーバント。この打球が悪送球を誘って2塁走者が生還。共栄学園は6-6の同点に追いつきます。

 

 

 

 さらに共栄学園はダブルスチールで7-6と逆転に成功すると、その後2つの四死球に3安打を絡めてこの回一挙7点と大逆転。試合は12-6となって最終回の裏を迎えます。

 

 

 

 共栄学園は東亜学園の最終回の反撃を許さず無失点に抑え12-6で勝利。準決勝に続きミラクルぶりを発揮して共栄学園が初出場を決めました。

 

 勢いづくと止まらない共栄学園の攻撃力は甲子園でも楽しみですね。打線もいいですが、機動力もあり特に9回2死からのセーフティーバントは驚きました。また同点の後のダブルスチールも見事でしたね。またミラクルぶりに注目が集まりがちですが、この日途中登板のエース左腕・茂呂は粗削りながら力のある球を投げるので全国でのピッチングに注目したいです。課題があるとすれば投手陣の制球力。10与四死球はいただけないですが、それも持ち味ですかね。

 

 

 

 敗れた東亜学園惜しかったですねー。あと一歩でした。悔しいと思いますが、後輩たちがリベンジすることを願ってます。最終回の守りが浮足立ってしまったのは仕方ないですね。3年生お疲れ様。新チーム頑張れ!!そして感動有難う。

 

 

 

 共栄学園の茂呂は立派な体つきを生かしたフォームから力のある球を投げます。この日は途中登板から快投を演じて勝利の立役者に。打撃でも3安打。投手としては荒削りながらそこが魅力の本格派です。甲子園での活躍が期待されますね。

 

 ※ このブログ内容は8月5日(土)に書きました。その時点での内容です。