1853年の黒船来航の大事件を詠んだ狂歌を思い起こす新年の幕開けとなりました。
江戸時代のように「泰平」とは言い難い昨今ですが、穏やかな気持ちになる正月に起きた初夢ならぬ悪夢に、体が震えた方が多いことでしょう。
地震・津波の恐怖に加え、定検中の志賀原発や柏崎刈羽原発は?5基も稼働中の福井県の原発は?と心配になりました。原発は目に見える被害はもちろん、見えないダメージが怖いので、この先も心配は続きます。
これからも、何度も地震や非常時のたびに、地震・原発大国に住む私たちや近隣諸国住民はビビり、胃の縮む思いをしていかなければならないのです。たまりません。
そして翌日の羽田での衝突事故です。
この2日間の出来事は、改めて大切なことに気づかせてくれました。
天災はいつでも、どこでも起こる。人間はミスを犯す動物である。科学は万能ではない。よって、事故もいつでも、どこでも起こる。よって、便利なものに対するときほど、できる限り謙虚に、できる限り慎重にあらねばならぬということです。
「正月になぜ」と天声人語にありましたが、一年の始まりの正月に教えてくれたことに大きな意味があると思います。
今度こそ、原発を動かす者はその愚かしさに気づき、私たちは「原発いらない!」と心からの声を上げ続けましょう。
2024.1.11(O)