うろ覚えで申しわけないのだが、たしか昔のポーランドで、「戦争を起こそうとする者(子や孫も)がまず率先して戦場に行くべし」
という『戦争回避法』のようなものが提唱されたそうな。
非常に単純にして真をついている発想だと思う。
死に、傷つく(心身ともに)のは知らぬ誰かだから、為政者は外交の失敗を棚に上げ、平気で暴挙に出る。
原発だってそうだ。進める人間は決して防護服に身を固め、被ばく作業をすることはない。
だから、「エネルギー基本計画」にもない原発新増設をだまし討ち的にシャアシャアと発表できるのだ。
岸田首相よ、産業界よ、原発を進める人々よ、
あなたたちの同類の愚かな行動によって、福島第一のお守りや定期点検等で過酷な被ばく労働に携わったり、大好きな土地からの避難を余儀なくされている人々が今このときもいることを想像せよ。
一番厳しい夏に、重装備で炉内の仕事をしてみよ。
せめて毎月11日には、事故に思いを馳せ、反省せよ。
それが全くないから、こんな状況になっているのではないか。最低でも、東電と国の責任は徹底的にとらさないといけない。
原始的発想だが、原発事故だけでなく、戦争を回避するためには、人間が愚かな行為を繰り返さないためのシステムをつくるべきなのではと、今さらに思う。
そのシステムが日本国憲法なのに…
(2022.12.11) O