さよなら子宮筋腫ちゃん -25ページ目
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イソフラボンは諸刃の剣


yaezakura
 もう一つ、決定的な要因があった。大豆イソフラボンである。更年期を迎えたら女性ホルモンが減少するからと、2年ほど前からせっせと豆乳を朝晩飲んでいた。それまでにも納豆・豆腐・高野豆腐など、大豆製品を盛んに摂っていた。


 肉類はこの10年全く食べていない。乳ガン検診で乳腺種を見つけてから、肉類・乳製品を禁じていた。この効果あってか、1.5cm位あった乳腺種は、今では全く姿を消してしまった。

 

 ケロイド体質改善にと魚類も食べていなかったが、これはいけない。血液検査のたびに中性脂肪やコレステロールの値が年々増えてきていた。この理由がなかなか分からなかった。肉類食べていないのに、こんな馬鹿なことはない、どうしてだろう??? と思っていた時、ふとNHKの「ためしてガッテン」を見ていたら、青身の魚が中性脂肪を下げると言っていた。「これだ!」 目から鱗の原因を知り、早速実行。結果は効果覿面! 血液検査の結果は良好となった。凄い!こんな事実があったのかと、改めて驚いてしまった。人間の身体・自然界には未知のことがまだまだあるに違いない。人間の浅はかな知恵で、勝手なことはしてはいけない。


 さて、イソフラボンが悪さをしているのではないかと思い、ネットで調べると、やはりその可能性が高いことが判明。すぐに大豆製品を摂るのを控えた。タンパク質の殆どを大豆製品に頼っていたので、随分と辛いことだったが、豆乳と納豆のみ手術が終わるまで食べないことにした。すると、1週間ほどして下り物がなくなり、お腹の膨張感も随分と軽くなってきた。やはり、犯人はイソフラボンか・・・ 


 そしてもう一つ、脂肪細胞がホルモンを分泌しているという気になる情報も入ってきた。どんなホルモンなのかは分からなかったが、減量にも取り組んで、3kg落とすことに成功。これでかなり楽になった。

どうして筋腫は大きくなったのか?


hana
 どうしてあんなに大きくなってしまったんだろう? 普通閉経を迎えれば、子宮筋腫は小さくなるもの。これをひたすら信じていた。お腹を切れば内臓癒着になる可能性があるし、私はケロイド体質、傷跡が痒みのある醜い瘢痕になってしまう。それに筋腫の手術をすれば、子宮も卵巣も摘出してしまうかもしれない。40代の女にとっては、それは耐え難いこと。まだ、女を捨てきれないのだ。切らなくても大丈夫、自然の成り行きに任せよう。ずっとこの考えだった。


 原因をいろいろ考えてみた。自分のこれまでの生活のあり方を反省しながら、身辺整理をしてみると、必要以上に物を溜め込んでいた。‘もったいない’という思いで捨てることができないのだ。好奇心旺盛で何にでも興味を示し、いつの間にか集めてしまった資料等で身の回りは身動き取れない状況に陥っていた。もっとスパッと思い切りよく捨てることができたなら・・・物に執着しないサラサラと流れる小川のような心になれたなら・・・ 筋腫もここまで大きくならなかったかもしれない。こんなことを考えながら、溜め込んできた新聞記事・雑誌など、随分と処分した。


 

検査結果におののく


yuri
 一大決心をして向かった病院では、予想通り看護師から「1年ブランクがあるからK先生に診てもらえるかどうかわかりませんよ」と釘を刺されたが、私には診てもらえる自信があった。私の子宮は双角子宮、少々ややこしいのである。だから、絶対大丈夫、こんな変な自信があった。お昼過ぎ、もう待合の人もまばらになった頃、予想通りK先生の診察を受けられることになった。


 先生に今の症状を話し、「手術で筋腫を切除してください!」決死の覚悟でお願いした。では、「MRIで詳しい検査を行いましょう」意外にたんたんと話される先生、カルテには巨大子宮筋腫と書かれてしまった。巨大・・・確かに。


 1週間後、MRIの検査を受ける。知り合いが受付にいて、にこにこと笑いでごまかしながら検査台へ。まな板みたいなのお腹に載せられて、時々発する大きな音に付き合いながら40分、眠気を感じながら検査終了。


 次の1週間後、検査結果が明らかに。。。自分の身体のことながら、さすがに驚いた。まさか・・・こんなになってるなんて! 私のお腹の中はほとんど子宮筋腫だった。骨盤の中には、ぽっこりまあるい筋腫が横綱みたくどっかと鎮座し、腸などほとんど姿が見えなかった。いつも手で撫でていた筋腫は、横綱に遠慮した関脇程度だった。およよ・・・あらら・・・まさか・・・可哀想・・・こんなに深刻だったなんて。早く切らねば・・・



手術を決意!



tubaki  夫にも誰にも相談せず、手術を決意! 病院へ行く段取りを。まず、病院のHPを開き、産婦人科の医師を確認する。幸いにも私が行きつけの病院は、医師の顔写真が表示してあった。見れば、私の主治医は名医で、いつのまにか副院長に。他の医師の顔も見るが・・・どうも頼りない。やばい、ちゃんと診察してもらえるかしら? 少し不安がよぎった。去年は、子宮癌検診、筋腫が大きくなりすぎて恐くて受けられず、1年のブランクがある。でも、何としてもK先生に診てもらわなければ。


筋腫が大きくなっていたことは、Hの時に気付いていた。もう十分な潤いがないからほとんどHはしてなかったけど、去年の秋久々にしたところ、筋腫にコンコンぶつかって、痛くて痛くてたまらなかった。この時、既に随分な大きさになっていたらしい。でも、微かな望みを捨てきれなくて、受診しなかった。


じゃあ、子宮癌検診はどうしたかっていうと、ネットで郵送検診を受けることにした。便利な世の中になったもので、随分といろんな検査を秘かに受けることができる。血液検査でも他人の血液が混じるような心配は少しもない。ただ、血液は十分な量を提供していないので、確実かどうかは、少し疑問も残るように思うが、まず、問題ないと思われる。



筋腫で死んじゃうかも・・・


sakura
 この春から体調が悪かった。お腹が妙に張って苦しかった。お腹だけじゃない、深呼吸も十分できず息苦しい感じだった。更年期を迎え、生理は2年前に終わっていたが、春から何故か白い下り物が何週間も続き、膨満感で苦しかった。あら、まだ、若いのねなんて喜んでいられなかった。

 

 原因は、ほぼ分かっていた。子宮筋腫である。右下腹に硬いしこりがあった。ここ数年はその筋腫をなでて、大きさをチェックするのが毎朝の日課だった。不思議なことに気のせいかもしれないが、日によって大きかったり、小さかったりするようだ。「もう、そろそろ小さくなってもいいわよね」と思っていたが、一向にその兆候は見られなかった。医者からは切れ切れと何度も勧められていたが、「もうすぐ更年期、女性ホルモンの分泌が減れば自然と小さくなるんだから、絶対お腹は切らないわ!」と決めていた。しかし、このところの体調は、それを許さなかった。

 

 喪服を着ていて、胸苦しくて死にそうだった。畑仕事・床ふきなど中腰の仕事が思うようにできなかった。お風呂で前屈みに座ってのシャンプーは身体が曲げられなかった。右足の神経は時たま圧迫されて痺れた。許せないのは、腰のあたりで何かにコツコツとぶつかっていることだった。もしかして、腎臓を苛めているのかしら? 他の物はともかく、肝腎要の腎臓だけは、守らねば・・・。後で医師に聞いたところ、腎臓ではなく、近くの骨だったようだが、これには慌てた。


 一番苦しかった時には、朝、今まで一度も感じたことがなかった左側の筋腫が板のように硬くなってお腹全体を占拠していると感じた。驚きだった、こんなに大きなのがあるなんて知らなかった。医師は左側にもあると言っていたが・・・ お腹をさすっみれば、そこここで硬いものに触れる。これも?あれも?それとも圧迫されて他の臓器がおかしなことに? もしかして癌? 大変! 私のお腹の中は一体どうなっているの??? あちこち調子が悪くて、もしかして筋腫で死んじゃうかも・・・・ふと、こんな不安が頭をよぎった。 


 

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