さよなら子宮筋腫ちゃん -24ページ目

奇跡を信じて


huurinn
 手術をなかなか受けなかったことの理由の一つに奇跡が起きるのを信じていたということがある。人の病気の原因は、その人の思いが作りだしたものなのだから、思いの力で消すことも可能だという考えがある。 末期の癌患者が、信仰心に目覚め癌細胞が消滅し、健康を取り戻したという話を聞く。


 癌細胞が消える位だから、筋腫の細胞なんてもっとたやすく消えるに違いない、そう思った。「きっと、私だって神仏に一生懸命お祈りすれば、願いは聞き届けられるわ」そう信じた。おみくじの「急変することあり」は、大吉なんだから、きっとお祈りが神様に通じて筋腫が消滅することを意味しているんだわ!と。しかし、奇跡というものは、滅多に起きないから奇跡なのだ。ギリギリまで、お祈りしたけど、結局私の筋腫ちゃんは消えてくれなかった。



気になっていた「おみくじ」



tuta
 毎年、近くの神社でお正月におみくじを引き、今年の運勢を占っている。今年は控えめに「小吉」だった。この神社のおみくじ、私の場合とてもよく当たっていて、その年の心構えを教えてもらっている。そして、今年のには気になる一文があった。健康に関して「手遅れにならないように・・・」とあったのである。これが、ずっと心にひかかっていた。やはり、筋腫のことだったのだろう。


 手術を受けるに当たり、もう一度引いてみることにした。人気のない神社で、残り少ないおみくじの中から一枚を選んだ。何と、今度は「大吉」! 手術は成功に違いないと確信したニコニコ  健康の所には、「急変することあり」と、これまった気になることが書いてあったが、悪いことにはならないと思った。神様ありがとうございます。


バナナンパワー


banana
 ☆ 足組んで 色っぽいわね 

 

         バナナちゃん

   

     君のパワーは 私がもらう ☆


 


血液検査で白血球が減少していた。

また、バナナを食べて白血球を増やそうと思う。

特にこんな風によく熟した黒い斑点がついたのが良いらしい。


うふふの下着選び


hana
 入院の準備を進める中、入院用の下着を買いに行った。お腹がすっぽりおさまる大きめのパンツを準備するように書いてあった。病院内なので、どんなのでも良さそうだが、やはり少しはおしゃれをしたい。下着と言ってもシャツとショーツだけだけど、男の先生が見る訳だし、これでも女、病床にあってもセンスの良い物を身につけたい。大きさ・デザイン・色・退院後の利用などあれこれこだわって、たったシャツ3枚・ショーツ8枚買うのに、1時間半もかけてしまった。おほほ・・・つくづく女だなって思う。ベージュ・ピンクにパープルとライトグリーン・・・


   ☆ 身につける 下着の色やデザインで 女は時には お姫様 ☆


 衣類の多くが最近は中国製になっているが、このところの中国製品の粗悪品・有害製品を知るにつけ、極力中国製は避けたかった。日本製がある場合は、少々高くても日本製を買った。みんながこのように努めれば、ものづくり日本の再興に繋がるに違いない。選ぶ私達消費者が、日本の明日を決めている。


卵巣は取るべきか否か?


botann

 

 子宮筋腫の手術で一番悩むのは、卵巣も摘出するかどうかだと思う。子宮は、お産の予定がない人にとっては、筋腫の発育温床だから摘出することに迷いはないと思う。だけど、卵巣は女性ホルモンを司っているところなので、簡単には摘出する訳にはいかない。私の場合、閉経は2年前、もうあまり卵巣も働いてなかったと思うし、更年期障害もほとんど感じていなかったので、どちらでもよいのではないかと考えていた。


 先生に「どうしますか?」と聞かれて、「取った方が良いですか?」と私が逆に尋ねると「それはどちらでも良いですよ」 とやさしく答えて下さった。悩んだ末、やはり同じように子宮筋腫摘出の手術を受けた元看護婦の叔母に相談したところ、「人間の身体に不要なものはないのだから、自然な加齢に任せるのが良いのではないか」とアドバイスしてくれた。この意見で、私も残すことに心を決めた。


 次の診察日、「先生、卵巣は残してください!」とお願いすると、何と、前回と違って厳しい表情で、「残しても意味がないです。卵巣に関する病気も珍しくないから取った方が良い」 とキラリと目を光らせて言われた。これにはビックリ。急に考えが変わったのは何故かしら??? と思いつつも、先生がこのように言われるからには、きっと他の健康診断や手術の難しさから判断されたのに違いないと思い、私の女にさよならする悲しさを少し感じながら、子宮・卵巣全摘出に承諾してしまった。


月と手術の関係


tuki
 手術日を決めることになった。なるべく早く受けたい。8月は家業とお盆とで慌ただしいし、9月になれば仕事が忙しくなる。7月はちょうどどれも暇な時期で都合が良い。病院の手術日は火曜と木曜である。


 私が決め手としたのは、バイオリズムと月との関係である。まず、自分のバイオリズムを調べ 、要注意日は外した。このHPは、生まれた時間まで入力できるので、かなり正確に要注意日を知ることができる。今まであまり気にしたことがなかったが、身体にかなりのダメージを与える手術なので、これは重視した。そして、この不安定日を証明するかのように、手術5日前の不安定日に冷蔵庫のような葬儀会場で風邪をひいてしまった。先生からは決して風邪はひかないようにと釘を刺され注意していたのにである。やはり、体調と大いに関係あるのだろう。


 そして、月の満ち欠けを重視した。満月の日の手術や出産は出血が多く、月の効用 によれば、満月から新月に向かう14日間の方が手術には適するとのこと。人様の血を輸血することは絶対避けたかったので、新月の手前に手術を受けようと思った。バイオリズムの不安定日にかからない新月に近い火曜か木曜、これが条件だった。7月の月齢はこのこよみのページ の通り。 私は、少し余裕を見て7月10日の火曜と決めた。


 満月も新月も大潮で、月の引力の力は同じではないかと思うが、満月は月・地球・太陽の順並んでおり、新月は地球・月・太陽の順に並んでいる。この違いがどのように働くのか分からないのだが、月が生命に大きな影響を及ぼしていることは確かだし、最近は新月伐採 と言って、林業の分野でも木材を長持ちさせるために冬の新月伐採を奨励している。冬の新月直前に伐採した“新月の木”は、カビ,腐食,害虫に強く、割れ・狂いが生じにくいことがわかっているとのこと。私もこれにあやかりたい。



良い日旅立ち


tubame
 昨日、ツバメの雛が巣立った。私が入院する2週間位前から卵を温めていたのが、無事に孵り、5羽とも元気に巣立ったようである。新しい命の誕生、旅立ち、こんなに嬉しいことはない。身軽になった私も何かに挑戦したい気分である。


 ☆ 背伸びして 旅立ちを待つ


        子ツバメの


   生きる力に 勇気をもらう ☆


手術に関する注意事項


konome
 いよいよ手術を受けることになって、注意事項をいくつか言われた。私の場合、子宮筋腫が子宮の下にあるため、膀胱・尿管・直腸等の臓器と接近していて手術が難しいとのこと。尿管を傷つけてしまった場合、そちらの腎臓を切除することになるかもと・・・ そんな馬鹿な・・・ 腎臓を取るなんて・・・ 神様に成功を祈るしかないのかしら。と、随分心配したが、これは尿管カテーテルを挿入することで、尿管を保護してもらえることになった。良かった!


 そして、出血が多かった場合、輸血の可能性もあると。これは、是非とも自己血輸血でとお願いした。前もって血液を採取するのかと思っていたけど、それは増血剤がとても高価ということで、手術前に800cc採取する方法で行うことになった。更なる出血の場合は、仕方なし、どなたかの貴重な血を頂くことになる。しかし、諸々の面で他人の血液を入れることには問題がある。ベトナム戦争で、負傷兵の治療を行っていて、輸血をした兵士より輸血しなかった兵士の方が助かる確立が高かったそうである。輸血は極力避けたい。これも神様にお願いすることにしよう。


 他にも沢山、手術の危険性を示された。万が一、何かあった場合、訴訟問題も起こりうる。病院側としてはきちんと文章で説明したことを明らかにしておく必要がある。受けるこちらも承知した上で手術を受けねばならない。保証なんて起こしたくない。主人には、何かあって私が死んでも訴えたりしないでね、と言っておいた。


桃の誘惑


momo

 ☆ 桃ほどの 

    

      果汁であなたを


          満たしたい ☆


 

     一番好きな果物です





不整脈発見・・・


huji
 手術を受けることが決まり、様々な検査を受けたところ、心臓の検査で不整脈が見つかった。予想だにしなかったことである。毎年受けているが、今まで一度もこんなことはなかった。どうしてだろう? そう言えば、最近、左胸の奥が時々ちくちくと痛むことがあった。これと何か関係あるのだろうか? こんな痛みも今までなかったのに。


 心配になって、胸の痛みについて調べてみると、肋間神経痛というのがあった。「背部痛と同時に前胸部痛を伴う場合は、狭心症、心筋梗塞、解離性大動脈瘤の可能性があります・・・」何?これ何だか凄い病名が出てきた。どこか悪いと次々と心配事が増えるもの。あまり心配しても仕方ないので、考えるのをやめた。結局、手術まで時々感じていたこの胸の痛みは、術後は一度も感じなくなった。筋腫と関係あったのかどうかそれも不明。まぁ、一安心である。


 不整脈の方も原因を調べてみたら、加齢によるものが多いとか。何だ、これもか。仕方ないなぁ、五十路を迎えると人間あちこちに故障が出てくるものなのね。最近、過労気味、寝不足だったからこれが影響したのかも。なんて気楽に考えていたが、手術をする先生はとても慎重だった。もしも、手術中に心臓が停止したら大変なこと。精密検査を受けることになった。結局、問題なかってほっとした。丁度この頃、全身麻酔で歯の治療を受けていた女児が、手術中に心臓が停止し死亡したというニュースが聞こえてきた。ドキッとした。やっぱり、そういう事故ってあるのね。「私の場合は、何も起こりませんように・・・」