検査、途中経過 | フォトグラファーSayoの乳がん日記

フォトグラファーSayoの乳がん日記

09年4月,浸潤性乳管癌を告知される//リンパ転移あり//トリプルネガティブ患者//術前化学療法CE4クール+TC2クール→癌肥大によりCE2クール//09年10月,部分切除+リンパ切除//09年11月,右膝骨・肝臓・肺転移 右膝に放射線照射//09年12月,パラプラチン投与開始


4月11日に告知されてからの3日間、

乳がんについて調べたくても調べられなかった。

本屋さんにも行けなかったし、インターネットでも調べられない。


怖い。

ただその思いだけ。


これが現実なのか???



巷では

“余命一ヶ月の花嫁”。

ちょうど公開。

なんてタイミングだろ。



3日間はただただ毎日をやり過ごしていた。


健康ってあたり前だと思っていた。

違う。

ぜんぜん違うやん!!!!

なにがあたり前よ!!!!!!!!



先生にちゃんと聞きたい。

知りたい。

自分の、乳がんのこと。


ちゃんと調べなきゃ。


やっと本屋さんへ。


病気の本のコーナーへ。

本がいっぱい。

病気の棚→ガンの棚→乳がんの棚へ。

どれにしようか、迷うくらい、乳がんの本も

いっぱいあった。

とりあえず、2冊。

となりにあった玄米食の本も買う。


レジに持っていった時、

お店の人に何か思われるかな。


そんなことを考えつつ、買う。



その本を読み、

質問したいことを考えて15日に臨んだ。




2009年4月15日。



13時 

骨シンチグラフィ。※1


(※1 放射線同位元素(RI)を体内に投与し、

   体内から放出される放射線から骨の画像を撮影する検査)



13時45分 

CT。※2


(※2 X線を使って輪切りの画像を写し、身体の内部を精密に検査。)



16時 

結果。診察。


骨に転移なし。


肝臓・肺転移なし。


右脇の下のリンパが腫れている。→ リンパ転移の可能性あり。

可能性があり、という段階。


結果は後日にわかる。



“乳がんの再発危険因子”を先生から聞く。

以下の条件を満たしていればいるほど

再発率が高い、とのこと。




1, リンパに転移・・・・・・・・・・・・・・△ 

2, 癌の大きさ2cm以上・・・・・・・・○ 3,7cm

3, 35歳以下・・・・・・・・・・・・・・・・・・・○ 30歳

4, ホルモン感受性 陰性・・・・・・? 検査中

5, HER2ガン遺伝子 陽性・・・・・? 検査中

6, 組織悪性度高い・・・・・・・・・・・○ 3段階中一番悪性度の高い3

7, 血管内へのガン細胞侵入・・・△ 手術後の組織検査でわかる

                       針生検の結果進入している

                       可能性高い




という結果に。


この時点で○が3つ。

再発危険因子とやら、決して少なくない。


△が2つ。

限りなく○に近い△。


○も△も×もつかない検査中が2つ。




今後の大まかな治療方針を先生が説明して下さる。




*一般的に手術だけだと乳がんの再発率が高い。

 抗がん剤治療をすれば再発率は半分以下になる。


*化学療法(抗がん剤など)後の手術と、手術後の化学療法の

 2パターンがあるが、何万人という患者の比較結果、

 生存率と治癒率はまったく同じである。

          ↓

 ①先に抗がん剤を使ってガン細胞が小さくなれば、

  抗がん剤が効くということ。

 ②ガンが小さくなれば、何種類もある抗がん剤の中で、

  使用している抗がん剤がそのガンに合っているということ。

 ③ガンが小さくなれば、手術時の傷口が小さくてすむ。 


 

以上の点から、

化学療法(抗がん剤治療)を行ってから手術をすることに決まる。



 

抗がん剤治療は3週間に一回、点滴で行う。

一回目の抗がん剤投与は副作用の様子を見るため

2泊3日ほどの入院をする。


また、白血球が低下するので、

その量を検査するために一週間に一度通院。



後日(4月21日)、

リンパ転移・ホルモン感受性・HRE2ガン遺伝子の結果がわかる。

その結果次第で詳しい治療方針がわかる。




用意しておいた質問を先生に伺う。


Q、乳房温存手術と乳房全摘出の生存率は?

A、同じ


Q、子どもは産めるのか?

A、抗がん剤治療中、卵巣にリュープリン注射をして、

  卵巣を冬眠させる。手術をして約一年後以降、

  治療を中断して妊娠することができる。

  

Q、仕事(カメラ)は続けられるのか?

A、リンパに転移している場合、手術でリンパを取る。

  なくなったリンパの代わりに皮下組織にあるリンパが

  今までの働きをし、肩の方に流れる。

  だから、重たいものを持ったらリンパの腫れの原因になる。



質問は3つぐらいに留める。

医師への質問は3つぐらいまで、

と本に書いてあったから。


仕事は、できなくなる。

カメラはめっぽう重たいから。