4月11日に告知されてからの3日間、
乳がんについて調べたくても調べられなかった。
本屋さんにも行けなかったし、インターネットでも調べられない。
怖い。
ただその思いだけ。
これが現実なのか???
巷では
“余命一ヶ月の花嫁”。
ちょうど公開。
なんてタイミングだろ。
3日間はただただ毎日をやり過ごしていた。
健康ってあたり前だと思っていた。
違う。
ぜんぜん違うやん!!!!
なにがあたり前よ!!!!!!!!
先生にちゃんと聞きたい。
知りたい。
自分の、乳がんのこと。
ちゃんと調べなきゃ。
やっと本屋さんへ。
病気の本のコーナーへ。
本がいっぱい。
病気の棚→ガンの棚→乳がんの棚へ。
どれにしようか、迷うくらい、乳がんの本も
いっぱいあった。
とりあえず、2冊。
となりにあった玄米食の本も買う。
レジに持っていった時、
お店の人に何か思われるかな。
そんなことを考えつつ、買う。
その本を読み、
質問したいことを考えて15日に臨んだ。
2009年4月15日。
13時
骨シンチグラフィ。※1
(※1 放射線同位元素(RI)を体内に投与し、
体内から放出される放射線から骨の画像を撮影する検査)
13時45分
CT。※2
(※2 X線を使って輪切りの画像を写し、身体の内部を精密に検査。)
16時
結果。診察。
骨に転移なし。
肝臓・肺転移なし。
右脇の下のリンパが腫れている。→ リンパ転移の可能性あり。
可能性があり、という段階。
結果は後日にわかる。
“乳がんの再発危険因子”を先生から聞く。
以下の条件を満たしていればいるほど
再発率が高い、とのこと。
1, リンパに転移・・・・・・・・・・・・・・△
2, 癌の大きさ2cm以上・・・・・・・・○ 3,7cm
3, 35歳以下・・・・・・・・・・・・・・・・・・・○ 30歳
4, ホルモン感受性 陰性・・・・・・? 検査中
5, HER2ガン遺伝子 陽性・・・・・? 検査中
6, 組織悪性度高い・・・・・・・・・・・○ 3段階中一番悪性度の高い3
7, 血管内へのガン細胞侵入・・・△ 手術後の組織検査でわかる
針生検の結果進入している
可能性高い
という結果に。
この時点で○が3つ。
再発危険因子とやら、決して少なくない。
△が2つ。
限りなく○に近い△。
○も△も×もつかない検査中が2つ。
今後の大まかな治療方針を先生が説明して下さる。
*一般的に手術だけだと乳がんの再発率が高い。
抗がん剤治療をすれば再発率は半分以下になる。
*化学療法(抗がん剤など)後の手術と、手術後の化学療法の
2パターンがあるが、何万人という患者の比較結果、
生存率と治癒率はまったく同じである。
↓
①先に抗がん剤を使ってガン細胞が小さくなれば、
抗がん剤が効くということ。
②ガンが小さくなれば、何種類もある抗がん剤の中で、
使用している抗がん剤がそのガンに合っているということ。
③ガンが小さくなれば、手術時の傷口が小さくてすむ。
以上の点から、
化学療法(抗がん剤治療)を行ってから手術をすることに決まる。
抗がん剤治療は3週間に一回、点滴で行う。
一回目の抗がん剤投与は副作用の様子を見るため
2泊3日ほどの入院をする。
また、白血球が低下するので、
その量を検査するために一週間に一度通院。
後日(4月21日)、
リンパ転移・ホルモン感受性・HRE2ガン遺伝子の結果がわかる。
その結果次第で詳しい治療方針がわかる。
用意しておいた質問を先生に伺う。
Q、乳房温存手術と乳房全摘出の生存率は?
A、同じ
Q、子どもは産めるのか?
A、抗がん剤治療中、卵巣にリュープリン注射をして、
卵巣を冬眠させる。手術をして約一年後以降、
治療を中断して妊娠することができる。
Q、仕事(カメラ)は続けられるのか?
A、リンパに転移している場合、手術でリンパを取る。
なくなったリンパの代わりに皮下組織にあるリンパが
今までの働きをし、肩の方に流れる。
だから、重たいものを持ったらリンパの腫れの原因になる。
質問は3つぐらいに留める。
医師への質問は3つぐらいまで、
と本に書いてあったから。
仕事は、できなくなる。
カメラはめっぽう重たいから。