週末の時間。その1 | フォトグラファーSayoの乳がん日記

フォトグラファーSayoの乳がん日記

09年4月,浸潤性乳管癌を告知される//リンパ転移あり//トリプルネガティブ患者//術前化学療法CE4クール+TC2クール→癌肥大によりCE2クール//09年10月,部分切除+リンパ切除//09年11月,右膝骨・肝臓・肺転移 右膝に放射線照射//09年12月,パラプラチン投与開始

この週末は、とても心地のいい時間が過ごせた。



今年の5月で10年目。

てことは、丸々9年間続けていることがある。

お茶のお稽古だ。


土曜日、体調が良かったので

病気を患って以来、初めてお稽古に行った。


久しぶりの空間。


にじりながらお茶室に入っていく。

お扇子を前に置いてF先生にご挨拶。

この瞬間が私は好きだ、と改めて実感。


ご一緒させていただいているお稽古仲間の

方々と楽しいおしゃべりをしながら

ゆったりと時間が過ぎていく・・・。


お釜から沸き立つ湯気。

ひしゃくですくうお湯。

お茶を点てる茶せんの音。



闘病生活に入っていたせいか、

いつもしていたお稽古の流れが

懐かしく、でも新鮮に思う。


お稽古という場が私にはあって本当に良かった。



だいたい飽き性な私は9年もモノゴトを続けたことがない。

まるでない。


なのにお茶のお稽古だけは続いている。

それもこれも、

お世話になっているF先生のおかげとしか

言いようがない。


“お菓子が食べられるから・・・”

という単純な理由で始めたお稽古。



単にお茶を点てるということだけではなく、

背筋を伸ばす大切さ、

畳の歩き方やお道具の扱い方、

手つきやお辞儀の仕方などなどなど・・・。


身についた!なんて言い難いが、

何もしていない頃に比べると

少しは成長したのか・・・?


また、

お茶会などで着物を着る機会があるので

なんとか自力で着ようと、

お稽古仲間のYちゃんと

F先生に着物の着付けまで教わる・・・。

ふつうでは考えられない・・・。

お茶の先生に着物の着付けまで

教わるなんて・・・。



落ちこぼれの私を、

9年も見捨てずにお稽古してくださったF先生。

そして、いつも一緒にいるお稽古仲間。


ほんとうにありがとうございます。

そしてこれからも

どうぞよろしくおねがいします。