今日鑑賞した映画は
その衝撃的なラストシーンで今も伝説となっている
1999年公開作品
『DEAD OR ALIVE 犯罪者』
公開日:1999年11月27日
上映時間: 105分
歌舞伎町で一般人を巻き込むヤクザと中国マフィアの抗争と
現金輸送車の襲撃事件が発生する。
刑事 城島はその捜査の果て、中国残留孤児3世の 龍という男に行き着き
いつしか、血で血を洗うような復讐劇に発展していくのだった。
『フツーに生きたいなら、このクライマックスは知らない方がいい。』
というキャッチコピーの本作は
三池崇史監督、哀川翔、竹内力W主演というV̪シネの猛者たちが集った
バイオレンス・アクション映画です。
まず、この作品を鑑賞した経緯があります!
というのも、この20年近く、
少年期に父親と観た映画のあるトラウマシーンが脳裏から離れず、
その映画をずっと探していました。
そのトラウマシーンの記憶は
意識の朦朧とした裸の女性が漬けられた酒を、
石橋蓮司が柄杓ですくって飲み、まずいと言って、
女性をゴミ捨て場に捨てる
というものでした。
※結果、これよりひどいシーンでしたが(笑)
こんなシーンがある映画をリビングで鑑賞し、
隣で観ることを許す家庭環境も今思えば特殊としか言いようがありませんが、
ずっとそのシーンがある映画を探していたわけです。
で、ついに、やっと、今回、そのシーンにありつくことができました!
歌舞伎町を舞台にヤクザと中国マフィアの抗争、
そして、刑事 城島と中国残留孤児 龍 の戦いが繰り広げられるこの作品は
最初から最後まで『これぞ三池節!』
キレッキレな御下劣過激バイオレンスが楽しむことができます。
歌舞伎町というこの上なくリアルな映像を背景にしながら
派手な銃撃戦に血みどろなバイオレンスと
フィクショナブルなアクションシーンが詰め込まれ、
トイレでのア〇ルF○○K写、獣姦グラビア撮影など
デフォルメされ、エンターテインメントに特化した裏社会が描かれていきます。
もう終始、三池崇史監督のブリブリな演出がキマリニ決まっています!
真っすぐ長いライン状に置かれた粉末麻薬を一気吸いするバカシーンもあれば、
大食漢を銃弾が貫くと胃の中のものが血の如く飛び散るなど
もう変態で露悪的とも言えよう描写にはもう頭が下がります。
キャラクターも変態が非常に多いので、
変態バトルロワイアルとしても楽しむことができます!
そして、ありました!俺のトラウマシーン!
少し違うというより、意味が分かると余計ゲテモノで、
この作品の中で最も異様なシーンでもありました。
というのも、裸の女は薬漬けにされており、
どういう癖かわわかりませんが、
自分の出した排出物が溶けた『う○こ風呂』に漬けられているわけです。
それを石橋蓮司飲んで、臭いといい捨てるわけですよ。
よくこんなシーンを子供に見せたなと再度驚きました。
偽物とはいえ、この前見た『ピンク・フラミンゴ』より強烈でした。
そんなゲテモノ・バイオレンスが満載の本作は
物語としては非常にシンプルで哀川翔、竹内力の2人のライバル関係を
際立たせるような作風となっている印象でした。
怖いというより人間味に溢れた刑事 城島を演じる哀川翔と
人間味もありながら強烈な威圧感を放ち続ける 龍を演じる竹内力をはじめ、
大杉連、小沢仁志、石橋蓮司、鶴見辰吾、寺島進など
隅から隅までVシネ豪華キャストで彩られており、
役者陣の演技アンサンブルが見れるだけでも最高と言えた作品でしょうね。
そこまでハマった作品ではなかったのですが、
2つだけ言えることがあります。
それはオープニングのカッコよさと
ラストシーンの衝撃です!
映画なんてオープニングとエンディングが良ければ
もういんですよ!
そこが最高なら最高なんですよ!
↑オープニング映像
※過激なので、オススメはしません!
このオープニングシーンはオールタイムベスト級に好きです!
下品でキワモノで過激なのにスタイリッシュこの上なく、
端的にキャラクターのかっこよさと個性を凝縮しているように思えます。
また、見慣れた歌舞伎町でショットガンという
ありえなさが、リアリティなしの映像優先な演出は大好物!
誰が見たって、テロップがなくったって
『監督 三池崇史』という文字が浮かんでくる
唯一無二な演出強さはもう言うまでもありません。
そして、クライマックスです。
哀川翔演じる刑事 城島と竹内力演じる 龍が
ついに対峙し戦いに火ぶたが落とされるわけですが…
『この結末、初見で想像できた人0人説』確実に立証できます!
映画史上最も衝撃的で、最も飛躍した結末ではないでしょうか。
作品の約99%この1%を演出するためあったといっても過言ではなかろう
この『DEAD OR ALIVE 犯罪者』はおススメです!