第42回日本アカデミー賞 予想! | SayGo's 映画レビュー

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勝手に映画鑑賞して
ダラダラとレビューします。

来る3月1日。
第42回日本アカデミー賞の授賞式が行われます!

その日は今年もAVの監督をしているわけですが、
そんなことそっちのけで携帯にしがみついているはずの自分。

全作品を見ているわけではないですが、
勝手に最優秀賞の予想をしていこうと思います!


★優秀助演女優賞★

ノミネートされているのは

樹木希林「日日是好日」


樹木希林「万引き家族」
 

篠原涼子「北の桜守」
 

深田恭子「空飛ぶタイヤ」
 

真木よう子「孤狼の血」


松岡茉優「万引き家族」


最優秀助演女優賞予想 

樹木希林 「万引き家族」



やはり注目株は昨年亡くなられた樹木希林でしょう。
遺作となった「日日是好日」での受賞も考えられますが、
個人的には、女優であれば隠そうとする「老い」をさらけ出し、
日本社会の暗部を体現したとも思えた「万引き家族」での
最優秀助演女優賞を予想します。

その対抗馬となるのも、「万引き家族」の松岡茉優でしょう。
昨年から女優としての頭角を現し、
数々の作品内でその存在感ある演技を見せてきた彼女の受賞は
多くの映画ファンが期待せずにはいられないことでしょう。


★優秀助演男優賞★

ノミネートされているのは

岸辺一徳「北の桜守」
 

ディーン・フジオカ「空飛ぶタイヤ」
 

西島秀俊「散り椿」
 

二宮和也「検察側の罪人」
 

松坂桃李「孤狼の血」

最優秀助演男優賞予想 

松坂桃李 「孤狼の血」



この助演男優賞に関しては松坂桃李 一択でした。
「侍戦隊シンケンジャー」からのファンであるわけですが、
その色眼鏡を通しても昨年の俳優としての活躍は著しく、
「イケメン俳優」を脱し「実力派俳優」として認知されたことでしょう。
センセーショナルな反響を呼んだ「娼年」での体当たりな印象も強く、
作品のために身を捧げるような役者魂は現日本映画界のたからとしか言いようがなく、
主演である役所広司に負けず劣らない存在感を残した
「孤狼の血」での演技は称賛されるに値するものだと思っています。

「実力派俳優」という意味では
「ジャニーズ」ではなく「俳優」であることを痛感させられた
「検察側の罪人」の二宮和也にも注目です。


★優秀主演女優賞★

ノミネートされたのは

安藤サクラ「万引き家族」
 

黒木華「日日是好日」
 

篠原涼子「人魚の眠る家」
 

松岡茉優「勝手にふるえてろ」
 

吉永小百合「北の桜守」

最優秀主演女優賞予想 

安藤サクラ 「万引き家族」



世界中や国内での賞レース結果からも
この主演女優賞はやはり安藤サクラでしょう。
ケイト・ブランシェットを興奮させた劇中内での演技は
誰が見ても昨年の日本映画界を象徴する名シーンとなっており、
「演じる」というより「役を生きた」ような
「万引き家族」での安藤サクラに多くの人は魅了されたことでしょう。

安藤サクラの受賞は今回もっとも固いところでしょうが、
個人的に捨てきれないのは「勝手にふるえてろ」の松岡茉優。
作品、役と見事なまでにマッチしていた部分も多いですが、
「役を生きた」、現実のどこかに生きているようにしか思えないという意味でも
安藤サクラに劣らぬ存在感を放っており、
そんな彼女の最優秀主演女優賞の受賞を望んでいる人は多いことでしょう。


★優秀主演男優賞★

ノミネートされたのは

岡田准一「散り椿」
 

舘ひろし「終わった人」
 

濱津隆之「カメラを止めるな!」
 

役所広司「孤狼の血」
 

リリー・フランキー「万引き家族」


最優秀主演男優賞予想 

役所広司 「孤狼の血」



もはやアカデミー賞の常連となった岡田准一や
頼りない男を演じさせたらピカ一のリリー・フランキーとも迷いましたが、
登場すればスクリーンをものにする「支配力」を見せつけた
役所広司と予想します。
現日本映画界へのメタファーとも思えた
「警察じゃけぇ、何してもええんじゃ」の一言、その迫力には痺れますし、
一種「継承」の話でもあった「孤狼の血」で
主演を役所広司と助演を松坂桃李が受賞すれば泣けても来そうなものです。
単純にかっこよかったというのも正直なところですが、
「作品を牽引する主演」という意味で秀でていたと思います。


★優秀脚本賞★

ノミネートされたのは

池上純哉「孤狼の血」
 

上田慎一郎「カメラを止めるな!」
 

是枝裕和「万引き家族」
 

那須真知子「北の桜守」
 

林民夫「空飛ぶタイヤ」

最優秀脚本賞予想 

是枝裕和 「万引き家族」



家族の形を「犯罪」というアプローチから描くだけでなく、
メディアや世間というものの対比から
社会問題を随所に提示してみせた見事な脚本を作り上げた
是枝裕和と予想します。
リサーチ力、それを物語に落とし込み
ひとつに纏めあげてなにかを語ってしまう構成力は素晴らしいく、
名実ともに日本を代表する人物の一人でしょう。

映画への愛や理想を追求しこの上なくエンターテインメントを創造した
「カメラを止めるな!」の上田慎一郎の受賞もありそう!?


★優秀監督賞★

ノミネートされたのは

上田慎一郎「カメラを止めるな!」
 

是枝裕和「万引き家族」
 

白石和彌「孤狼の血」
 

滝洋二郎「北の桜守」
 

元木克英「空飛ぶタイヤ」

最優秀監督賞予想 

是枝裕和 「万引き家族」



映画愛を爆発させた「カメラを止めるな!」の上田慎一郎、
弱腰の日本映画界を怒鳴ったような「孤狼の血」の白石和彌も素晴らしいが、
やはりここも是枝裕和だと予想します。

どこかにあるとしか思えない「日常」を切り取り、
キャラクターに息を与えるような演出もさることながら、
「家族」という集団を
「1人」「2人」、「男同士」「女同士」といった
家族内の限定された人間関係描写からも築き上げる手法には驚かされた。


★優秀作品賞★

ノミネートされたのは

「カメラをとめるな!」
 

「北の桜守」
 

「孤狼の血」
 

「空飛ぶタイヤ」
 

「万引き家族」


最優秀作品賞予想 

「万引き家族」



本年度の顔をとなる作品ですが、「万引き家族」でしょう。
「パルムドール受賞」や「アカデミー賞ノミネート」という
世界から高い評価を受けたこともありますが、
それがなかったとしても本作は類を見ない傑作だと思います。
見終わったあと景色を変える映画の代表格でもあり、
本作は多くの人の心に住みついたことでしょう。

それでも「カメラを止めるな!」に受賞してほしいという思いもあります。
優秀作品賞の受賞という時点で最高ですが、
「見た人を幸せにした」本作が最優秀を受賞しても
誰も「おい!」とはならないでしょう。



最優秀アニメーション作品賞予想 「未来のミライ」


最優秀音楽賞予想 

加古隆「散り椿」


最優秀撮影賞予想 

近藤龍人「万引き家族」


最優秀照明賞予想 

藤井勇「万引き家族」


最優秀美術賞 

三ツ松けいこ「万引き家族」


最優秀録音賞 

冨田和彦「万引き家族」


最優秀編集賞 

是枝裕和「万引き家族」


最優秀外国作品賞 

「ボヘミアン・ラプソディ」

いかがだったでしょうか?
今年はやはり「万引き家族」勢の圧勝を予想せざるを得ませんでした。
3月1日のスピーチが楽しみでしかたがない!