私の大学時代からの恩師は、盲目のヴァイオリニストです。
昨日は、点字・点字楽譜を讃えるコンサートで、恩師と奥様とのヴァイオリンとピアノのデュオ、そして、恩師が、同じく盲目である箏の奏者との共演もされました。
点字の原点は、ルイ・ブライユという方で、点字の父として知られていて、この方がいなかったら点字は存在していなかったのかもしれません。
この方は事故により視力を失ったそうです。
私たちは、楽譜を見ながら同時に演奏ができますが、恩師は、まず点字の楽譜を読譜し、それをできる範囲でまず暗譜し、弾き込んで習得していきます。
なので、おそらく、時間がかかるんですね。
それだけでも尊敬です。
すごくたくさんの楽譜を暗譜され、もちろん、オーケストラの楽譜まで暗譜です。
想像を絶する難業ではないでしょうか。
しかし、恩師は、自分は当たり前のようにこなしているだけ、とおっしゃっていたことがありました。
大学時代、弾けなくて落ち込む私に「人間は不可能はない。必ずやってみようという精神力があれば、できる」と、励ましてくださったことが、私はヴァイオリンを弾いていて良いんだと思える貴重な激励でした。
恩師の演奏を出来る限り拝聴し、私自身の演奏や、指導に役立てていくことが、今私ができることだと思います。
また、昨日は、健康であることの幸せを改めて噛み締めました。
浜松は久しぶりに行きましたが、リフレッシュできました(^^)
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