戦うことを諦めない。


褒められようが、
貶されようが、
自分だけの声を聞く。
自分だけの音を聴く。


戦うことをやめる人は、
それ以上に幸せになることも
傷つくこともなくなる。


戦うことを続ける人は
もっと傷ついてその度に
幸福感の再更新が起きる。


何にも言われないような
世間の型にハマって生きたって
結局は誰かに魅了されて
噂話ばかりをして時間が過ぎていく。


戦うことをやめたんだ。


何と?


世間とじゃないよ、
自分自身とだよ。


一見、枠を外したような
生き方をしているようでも、


よくよく見ないとただ、
自分の弱さを隠すために、
群れたり大きな夢を掲げているだけだったりする。


わたしはそれも、
戦うことを諦めた人だと
思って見てる。


戦うべき自分と
出会えていないということは、
とても残念で可哀想。


魂はいつだって
持ち主に見つけてもらいたがってる。


敵は外にはいない。


簡単に楽しくなる方に逃げない。
苦味を隠そうとする自分を罵倒する。


本当の敵は
ダメな自分なんかじゃない、
そのダメな自分を隠そうとする自分の方。


なんで人って
自分を隠したがるんだろう...


って何度もため息が出てしまうほどに、
まだまだわたしの中にも
自分を隠したがる自分がいる。


そんな自分に腹が立つ。


それでもわたしが
そんな自分と戦う理由は、
それが“魅力”の材料になることを
知っているからだよ。


苦い=美味しい。なんだ。





自分を直視しながら
苦味でさえ美味に感じるなら
それ以上に美味しいことってない。


戦え、わたし。




吉野さやか