女のみぞ知る痛みを
敢えて経験できる道を選んだ。


ソープ嬢してみたり、
他人の赤子を取り上げたり、
未婚で出産しようとしたり、
結婚してみたり、離婚してみたり、
経営者になることだって、
億女になることだって、
女ならではの険しい道でした。


女だからって
たくさん傷つけられました。


だけどその傷は
わたしにとっては
とても快楽で。


しかも、
わたしも男を傷つけてきただろうし、
なんかもうおあいこだと思ってる。


男女の溝は埋まるのか
埋まらないのか問題。


違う性別の生き物だから
完全に分かり合えることは
絶対にありえないと思ってる。


でも、経験から、
男のみぞ知る傷を
想像することはできるんだ。


その想像力こそが
女の器だと思ってる。


決めつけるって
想像力のない行為。


ああかもしれない、
こうかもしれない、
そんなふうに想像力を
膨らませることができるのは
自分の経験値があるからだ。


で、別に敢えて傷つくことを選ばずとも、
人間には生まれながらに傷つく権利があって
わたしはその権利を乱用しているだけ。


もう一度言うけど、
傷つくことは快楽だ。


傷つくたびに、
惨めになるたびに、
自分になれた気がして、
自分と出会えた気がして、
やめられません。


傷つき中毒とは、
生きたい中毒だ。


女として、
生きたい中毒。


女の魅力と年商が
比例したらいいなって思ってたんだあ。


って言ったら、


それは男もそうでないとね!


と旦那さんのお返事。


女磨きって、
女であるが故に
傷つきそうな環境に
自らぶっ込んでいくことなんだって
自分なりに答えが出た。


磨くときは研磨が必要だもんね。
たくさんたくさん傷ついて
傷が細かくなって平らになって
いよいよピッカピカになるんだ。


内面磨きだって
自分と向き合ってるだけじゃ
磨かれないんだ。


外見だって歳を重ねるほどに
経験値が誤魔化せない表情となって
出てきてしまうんだ。


逃避した先に新しい世界はない。


新しい世界があるとしたら
今まで逃げてきた現実を
直視し始めた時から始まる。


傷つくことを恐れない。
楽な方に逃げない。


だってそこには
本当に本当に欲しかった
快楽園があるからね。


だからもし、
今、傷ついてる人がいるなら
それは最高の美容液だ💓


どんなに最低な経験だって
それが女の尊さだ。


吉野さやか