コールマン石(Colemanite)。
硼素の主要な鉱石(※)です。
シュツルンツ分類では硼酸塩鉱物に分類されます。
その名の由来などは以前、販売分を紹介したブログ記事に書いたので省略します。
http://ameblo.jp/sayanet/entry-11197864473.html
硼酸塩鉱物は水に溶けやすいものが多いのですが、コールマン石は水には溶けないので、保管も楽です。水には溶けないですが、お湯には溶けるので、ご注意ください。
水中花にして楽しみたいところですが、やめておきましょう(笑)
今回のルーチカカフェは鉱物図鑑 鉱物 I と II についてのカフェイベントなので、コールマン石は登場しないのですが、今週末に「鉱物の蛍光・発光」ワークショップを行うため、図鑑で特集した分類に属さない鉱物でも、蛍光するものを含めました。
コールマン石は前述のブログ記事で販売したような結晶が美しいものと、塊状のものがあります。
硝子の花のようです。
一方、塊状のものは、ただの白い塊なのですが、こちらは今週末に活躍予定です。
ブラックライトで青白く蛍光します。
もともと白いものが白く蛍光するので、それほどぱっとしませんが、それでも、ぼんやりと光る感じは幻想的です。
さらに燐光もします。
鉱物の中には数日間も燐光するものもあるようですが、通常はほんの少しのことなので、微妙ですが、
暗闇にかすかに見える白い物体→ぼうっと光る→ふわっと消える
そんな感じの燐光です(この「ふわっと」が燐光)。
ちなみにワークショップでの燐光はハックマン石では蛍光色と燐光色が異なるため、わかりやすく、観察は楽しいです。
また、コールマン石は、その炎色効果も楽しい鉱物で、来週末の月光カフェではミュンヘンショー仕入の鉱物標本の販売に加えて、ルーチカ月間としては鉱物の炎色効果の実験を予定しており、コールマン石でも試してみる予定です。
※
「鉱物」と「鉱石」。混合されている場合が多いのですが、「動物」「植物」・・・・という博物学的な分類として、正しくは「鉱物」。
「鉱物」を用途に分けて分類する場合に、「宝石鉱物」「造岩鉱物」・・・・・という分類で「鉱石鉱物」となります。
定義は「人間の経済活動にとって有用な資源となる鉱物」。
場合によっては「鉱石」というと、そういう資源を含有する岩石も含まれます。
金を含んだ金鉱石、鉄を含んだ鉄鉱石などが有名ですが、実際にそういう名前の鉱物があるわけでないので、「鉱物」と「鉱石」の違いは理解できるかと思います。