ミニチュア試験試験管入標本/ヘキサゴナイト(透閃石変種) | 天氣後報

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天氣後報-ヘキサゴナイト(透閃石変種)

【ヘキサゴナイト(透閃石変種)】

Balmat-Edwards Zinc District,

St. -Lawrence Co.,

New York, USA


ニューヨークと聞くと、地球上でも最先端な都市のように思えるのですが、ハーキマーダイアもしかり、このヘキサゴナイトもニューヨーク州産です。


透閃石(透角閃石)は角閃石グループの一つです。

柘榴石や電気石と同じように、角閃石グループには多くの鉱物が属していて、みな、「○閃石」という名称が付けられています。

透閃石は鉄緑閃石との間に鉄とマグネシウムの固溶体系列を持ちます。

つまり、鉄とマグネシウムの含有量は一定ではなく、いろいろな割合のものが存在するということで、ちょうど中間のものが緑閃石と呼ばれています。


ヘキサゴナイトは微量に含まれるマンガンによる発色です。


暗いところで塊をぶつけて擦ると火花を放つものがあります。
トリボルミネッセンス(Triboluminescence)と呼ばれる現象です。


今回、試してみようかと思ったのですが、透閃石はアスベストの代用にされていたこともあり、細い繊維が手に刺さる性質から、やめておきました。

さらに、容器に密封しての販売にしようと思い、今回、ミニチュア試験管入りにしました。



天氣後報-ヘキサゴナイト(透閃石変種)

割ると繊維状になるため、粉々になった分は別途それだけを詰めてみました。

キラキラしていて綺麗です。


割って詰める作業が逆にどうかとも思うのですが、とりあえずはご購入された方は蓋を開けないようにしてください。