微小貝標本その1 | 天氣後報

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ドールショウ用の微小貝標本です。


インテルで拵えた小さな木製標本箱にセットしました。



天氣後報-微小貝/きらら舎

貝のコレクター用の採集地、採集年が明確な一点モノの標本です。



天氣後報-微小貝/きらら舎

イソコハクイガイ科 VITRINELLIDAE

ウミコハクガイ Teinostoma lucidum

打ち上げ 1992年9月

鹿児島県奄美大島笠利町土浜



透明感のある薄い巻貝です。

標本箱の内寸は約18mなので小ささがわかるかと思います。




天氣後報-微小貝/きらら舎


天氣後報-微小貝/きらら舎

アクキガイ科 MURICIDAE

オレンジヨウラク Favartia jeanae

採集 1985-1986年

フィリピンボホール海峡タングルネット 水深40-60m


きれいな蜜柑色の巻貝です。

殻口、外唇のところがフリルのようになっていて、体層、螺塔部分にも細かい突起が並んでいます。




天氣後報-微小貝/きらら舎


天氣後報-微小貝/きらら舎


リソツボ科 RISSOIDAE

ホソウネリチョウジガイ Rissoina plicatula

打ち上げ 1861年

鹿児島県奄美大島笠利町土浜


細い巻貝です。

標本箱の板の厚さが2mmなのですが、貝を置いて撮影するとごっつく見えます。

それほど、小さい貝です。

小さいですが模様(縦肋)ははっきりしています。




天氣後報-微小貝/きらら舎

オカミミガイ科 ELLOBIIDAE

ヘソアキコミミガイ Laemodonta typia

採集 2001年4月

沖縄県羽地内海 高潮帯


ミミガイは殻口の部分と外唇・内唇の部分が人の耳のような形をしているため、そんな名前となりました。

このヘソアキコミミガイ・・・・・すっごく小さいのですが、ちゃんと耳の形に見えます。




天氣後報-微小貝/きらら舎


クダマキガイ科 TURRIDAE

ヒメモモイロフタナシシャジク Lienardia rubicunda

打ち上げ 1990年

鹿児島県奄美大島笠利町土浜


標本箱の板厚2mmよりも細い巻貝。

美しい紅色です。

縦肋が少し色が薄く見えてきれいな模様です。



鉱物に関しては、だいたいの価格はわかるのですが、貝殻は実際のところ、なぜこれがこんなに高価なの!!というものと出会うこともしばしば。

さらにこんなに小さな貝を採集して何貝かを見極められる方をいつもすごいなあと思います。

そもそも、市場価格としての価値をあまりわかっていないため、扱うものは納得できる価格のものだけ・・・・・なのでそれほど高い貝殻ではありませんが、とりあえず、標本としてこの7つを販売予定です。

仕入れ時に貝のデータが描かれたラベルを添えて(写真には写っていませんが)、アルミケースに入れて販売します。



天氣後報-微小貝/きらら舎


ドール撮影用の安価なものは別途製作予定です。