白くてふわふわしていて、鉱物にはとても思えないオーケン石は、好きな鉱物の一つです。
主な産地はインド。
でも、ここ2年ほど、ふわふわなものにほとんどお目にかかりません。
ミネラルショーに来るインド人に、もっとふわふわなものがないのかと尋ねたところ、昨今の近代化でだんだん採れなくなってきているという答え(採れるところにビルが建ったりしている)。
でも、インドは広いのだから、探せばもっと採れるはず・・・・・と言ってみたら、
石を採るために穴を掘ったり山を削ったりはしない・・・・・のだそう。
この話を知り合いの業者さんに話したところ、
「オーケン石は道路工事の時に採れるらしい。」と。
インドが近かったら、掘りに行くんだけど(笑)
そんなわけでふわふわなオーケン石にはなかなか出会えなくなったのですが、先日のミュンヘンショーの仕入れでオーケン君にそっくりなやつに出会いました。
産地もインドで遠目では判別できないかもしれません。
ただ、オーケン石はそっと触ったくらいでは結晶が崩れたりすることはあまりないのですが、こいつは坊主刈の少年の頭のような感触で、触ると結晶がキラキラ崩れてしまいます。
オーケン君にそっくりなこいつは、モルデン沸石。
成分もカルシウムと酸化珪素を含む以外は全く異なります。
伴っているのは方解石。
週末の月光カフェで販売後、余ったらきらら舎にアップします。