人工ルビーは蛍光するよ!って記事を書きましたが、
「天然のルビーはどうなの?」というご質問をいただき、ちょうど、ミニチュア試験管入標本のルビーが再入荷したので、お知らせをかねて撮影&説明することにしました。
結論から言えば、天然のルビーもすべてではありませんが蛍光します。
今回入荷したものは、高い確率で蛍光しました。
これが普通のブラックライト
これはカプセル型のもの。
そういえば、鉱物カフェ時の蛍石の時に少しだけ説明しましたが、鉱物の蛍光は、鉱物が貯めているエネルギーなわけです。
ルビーはアルミニウムと酸素が結合した鉱物で、コランダム型構造といわれるα型酸化アルミニウム結晶のアルミニウムイオンのごく一部がクロムイオンに置き換わっています。このクロムイオンの原子核の周りには電子がまわっています。これを基底状態といいます。
これにクロムイオンの光吸収を満たす周波を持つ光を照射すると励起という状態になり、蛍光します。
ルビーの蛍光スペクトルは圧力や温度によって変わります。
難しい話はおいておいて。
よく、宝石を扱っている人に、
「ルビーは光のあたらない金庫などに入れておくと、鮮やかさが落ちるんだ」
という話を聞きます。
クロムイオンと関係があるのかな~~~。
と、いうわけで、これからしばらくの間、販売するミニチュア試験管入のものは、すべての粒ではありませんが、ブラックライトで蛍光します。