先日、テレビ番組制作会社より依頼されて雲母の画像を撮影して送りました。
12月に放映される番組内で使用されるものですが、それに関連して雲母の粉、銀綺羅を送りました(これは使われないと思いますが)。
雲母は版画や紙の製造に使われています。
版画では雲母刷り(または木版雲母刷り)というものがあります。喜多川歌麿や写楽を生み出した版元の蔦屋重三郎が寛政時代 に新企画として、これまでと違ったものを売りだそうと考え、採用したと言われています。
また、和紙の製造では雲母揉みという技法があります。
越前和紙の古典的な技法で、まず雲母を挽いて粉にしたものをフノリに溶いて刷毛引きし、「雲母引き紙」を作ります。次にこの紙を揉んで皺を付けます。すると皺の部分の雲母がはがれ落ちて、独特の柄が出来上がります。
そのほかにもおしろいなどにも使われていたようで、少しだけ指先につけてこすると、きらきらとします。