先日、紹介した銅藍(コベリン)。
深いメタリックブルーが美しい鉱物です。
そしてもう一つ。
同様に深い青色。
ブルーサンドストーン。和名として紫金石とも呼ばれます。
天然の鉱物ではなく、昔、ヴェネツィアの硝子工場で、溶かしていた原料の中に誤って銅箔を落としてしまったところ、とても美しいものが出来上がったため、その後、作られるようになった人工のものです。
日長石(サンストーン)などで砂金が内包されたかのようにキラキラ光る効果をアベンチュリン効果といいますが、そんなアベンチュリン効果(ラメ状のキラキラは)の語源は「偶然」という意味のイタリア語「ア・ラッベントゥーラ」です。そして、その「偶然」がこのサンドストーンを産んだものです。
人工のものなのであえて天然の石とは別の仕様にしてみました。
一緒にセットした銅藍は天然のものです。
銅藍については前回の記事をご参照ください。 >>銅藍
インテルで拵えた標本箱に小さな巣を模した下敷きを置いて、ブルーサンドストーンの卵型を置き、星空の卵としました。銅藍の欠片はもっと小さなものは2個入れます。これは夜空の欠片。2つ揃えて夜空の標本です。