知らない人はあまりいないとは思いますが、ハーキマーダイアモンドはアメリカニューヨーク州のHerkimer County(ハーキマー郡)で採れる完全結晶の両錘水晶です。
透明度がとても高く、キラキラ度が抜群なので、発見した人がダイアモンドかと思うくらい、、、、、、それでハーキマーダイアと呼ばれています。
実際にはダイアの原石よりキラキラしているはずです。
最近ではパキスタンなどでもきれいな形の両錘水晶が採れます。
ジオラマ標本などに使用している大きめの両錘水晶はパキスタンのものが多く、その理由は、価格です。
パキスタンのものはハーキマーより安価です。
ハーキマーダイアの大きな結晶は高価なので、おかしなオブジェに使うのはためらわれるのです。
今回仕入れたのは3つ。
そのうちの1つは母岩付きです。
しかし、ハーキマーは採集時にほとんどが晶洞からはずれてしまいます。
今回の母岩付きの標本は信頼できる業者さん経由で仕入れていて
「これって、接着してるかなあ」
と、尋ねたところ、
「うちではもちろん、していないけれど、採掘した人が何かしてたとしたら、わからないよねえ」
とのこと。
そこでKentStudioの工房で業務用の溶剤を垂らして、結晶をそっと押してみましたが、取れません。
そうでなくても、もともと取れ易いので、あんまり押しても、本当に取れてしまうかもしれないので、実験はここまで。
接着剤が付いていたら溶剤で溶けて結晶がはずれるはずですが、一応大丈夫だったので、販売します。
本当に接着していないとしたら、稀少な標本です。
B
透明度も高く結晶が合体している、面白い標本です。
金色の部分はオイルかな?と思ったのですが、蛍光もしないので、そうじゃないようです。
結晶同士の境目に虹が出るため、いろいろな角度で眺めていると突然、虹が出現したりします。
C
3つめは単結晶。
きれいな両錘形です。
透明度は高いのですが、細かいクラックが多く、逆にそのためキラキラ度がアップしています。
虹も見られます。
そういえば、昨夜、紹介した虹水晶(レインボークォーツ)はここ数年、いきなり出回りだしたインド産のものですが、この虹の出方と今回のハーキマーに出る虹は違うものです。
以下、以前の虹水晶の記事。
http://ameblo.jp/sayanet/entry-10668580035.html
http://ameblo.jp/sayanet/entry-10471356578.html
http://ameblo.jp/sayanet/entry-10440061774.html