木枯らしのエチュード制作再開のこと | 天氣後報

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鉱物と古い時計部品の欠片を入れた小さな万華鏡、木枯らしのエチュード。


長さ4.5cm、直径1cmと小さいのに、硝子には本物の万華鏡で使われる表面反射鏡(スッパタリングミラー)を使用しているため、鏡のロスが多いことや、調整に時間がかかってしまうので、制作を休止していました。

アクリルミラーでの制作も試みたのですが、、はやり鮮明さが違います。


アクリルミラーでの制作の試しは続けてみますが、とりあえず、表面反射鏡で作ることにしました。



天氣後報-万華鏡/きらら舎


天氣後報-万華鏡/きらら舎

表面反射鏡で2ミラーのものを作るとどうしても山の部分がきっちりと閉じません。

それで光が漏れたり、一筋の陰が走ってしまったりします。

遮光のテープを使ってもなかなか防げないのですが、逆に、それが木漏れ日のようになって、自分的にまあまあ許せるかなと思えるものを2つだけ、アップすることにしました。


上は五角形の星型。

下は六角形の雪の結晶型です。


時計の部品には針のほかにガンギ車の欠片を入れています。

時計部品の中でもちょっと変わった形の歯車で、冬に眺めると黄昏時や明け方のキーンと冷えた青い空に浮かぶ木立の細い枝のように見え、新緑のこの季節には、風になびく草の影のように見えます。


鉱物にはパライバトルマリンとアウィン、ハーキマーダイヤ、タンザニア産の藍晶石を入れました。

翠~翠がかった青色がパライバトルマリンで、鮮やかな青がアウィンです。

これらに青い蜻蛉の翅のような藍晶石の欠片が重なって、神秘的な湖のような色合いになりました。