まず、久々にインシュレーターを輸入したので、きらら舎で扱うインシュレーターについて説明しておきます。
輸入は主にアメリカとカナダから行っています。
時代は1900年代のもので、レプリカなどではなく全てヴィンテージです。
木製の電柱についていて、電話(電報)のラインの絶縁体としての役割を担っていました。
(ちなみに日本では白い陶器製のもので、現在ではセラミック製となっています。電信柱を見上げて上のほうに白い丸っこいものや蛇腹のような筒型のものが見えると思います)
アメリカではスミソニアン協会によって歴史的な価値を評価されていて、多くのコレクターが存在し、マーケットやクラブも多数存在しています。
マニアたちがターゲットとしているインシュレーターは100ドル以上のものがメインで、300ドル500ドルのものも珍しくはありません。
しかし、日本ではまだインシュレーターの価値に一定基準もなく、たとえ300ドルのものを輸入しても、3万円では販売できないのが実情です(日本において骨董の価格は、それをどれくらい欲しい人がいるかで決まるためです。)。
また、もともときらら舎では鉱物標本でもアンティークでも雑貨的な扱いをして販売しているので、インシュレーターも今回のランタン祭のように、LEDライトのシェイドにしたり、ペーパーウエイトにしたり、灯台を模したオブジェにしたりして楽しんでいます。
このインシュレーターもそういうわけで、安いものをメインに輸入しています。
ただ、一応アメリカではヴィンテージとして価値があるものであり、まず輸送してもらうのに、保険がかかります。保険をかけるために空輸で、おまけに硝子製で重いため、送料が嵩みます。ついでに成田で関税がかかります。結果的に販売している価格は現地で購入するものより高額となってしまっています。
きらら舎ではポストカードや硝子碍子通信用のインシュレーター写真は、トレース台の上に乗せて下からライトアップして撮影しています。
では、本日きらら舎で販売分のインシュレーターを紹介しながら、分類や部分の名称について説明してみます。
この写真は現在とレース台が商品棚にあるので、棚の茶色が映りこんでしまいました。
実際には無色透明です。