泥団子のようなこの石。
古くからアメリカのインディアンの間で呪術に用いられてきたため、こんな名称で呼ばれています。
これを入荷したのは昨年の暮だったのですが、販売することを検討していた上に、サイズが揃わずに一つずつ集めてようやく販売できる数になりました。
カフェでは「まだ非買」として飾っていたのですが、お客さんから「インディアンってインド人?ネイティヴアメリカン?」と質問をされたので、今回、あえて「アメリカのインディアン」としました。ネイティヴアメリカンという呼称は「アメリカのインディアン」本人達は認めていないもので、国連でもインディアンというのが正式な民族名だと議決表明されているとのことなので、きらら舎でも「インディアン」と呼ぶことにしています。
St. George,Washington Co, Utah, U.S.A.
この石はシャーマンストーンのほかに、モキマーブルと呼ばれることもあります。「モキ」はインディアンの言葉で「精霊」を意味します。
鉱物名としてはヘマタイトと砂岩で構成された石、、、、、、となります。
扱うことを検討していた理由は、シャーマンストーンというだけあってパワーストーンとしては高額で取引されているからです。実際に円盤の形のほうが「オス」で、丸い形のほうが「メス」と、石のくせに性別があります。よって恋愛のお守りとされているようです。
年に1~2回。ミネラルショーのために日本を訪れる知人の鉱物業者のおじいさん曰く。
「だいたい2つセットで保管されていて、戦いや狩りに行く男に、女が一つを渡すのです。石同士は互いに引き合う力があるから、男は無事、女のもとへ戻ってくるというわけ。」
「石さえ戻ればいいのであれば、遺品として戻る可能性だってあるわけで、それはどうなんだ?」
「遺体でも戻れない場合があるから、それでもまだいいんじゃないか」
なんて、最終的にはかなりブラックな会話となってしまったのですが。
おそらく、この石がこんな付加価値を付けられた原因は成分のヘマタイトにあるのでしょう。
微弱ですが磁力があるため、2つの石が引き合うということになったのだと考えられます。
初詣、、、、といったって、結局、その年一度しか詣でることもない場合が多いのだろうけど。
お屠蘇。注連飾り。おみくじ……
お正月はちょっとだけそんなことが重視されるときなので、今年初めの商品アップ(福袋以外で)に、このシャーマンストーンを選んでみました。
こんな石のお守りも悪くないかな、ってことで今夜アップします。
恐らく、パワーストーンとして販売されているものよりはるかに安いと思いますが、ユタ州で採集された本物の石です。