ニューメキシコ州産の青いグラデーションのある螢石を、木枯らしのエチュード用に劈開を利用して砕きました。
スコープ用に砕いて、ふるいにかけて水洗いし、乾かす……のですが、砕いていくうちに青の濃い欠片と透明に近い欠片が入り乱れ、ソーダキャンディーのように見えてきました。
岩絵の具でも、細かくなればなるほどは限りなく「白(びゃく)」に近づいていきます。それと同様に、スコープに入れられるほどに砕いた欠片の「青」は仄かなものになるはず。
そこで濃い欠片だけスコープ用に確保して、残りはミニチュア試験管に入れてしまいました。
小さな試験管に劈開の形を残した、三角錐や八面体の欠片が並んだ様子はなんだかとてもおいしそうに見えました。
肉眼ではもう少し翠がかった青色です
……と、さきほど、ここまで書いてその後カフェで作業をしていました。
夕刻、机に戻ると窓辺に置いておいた螢石の欠片がさきほどより翠がかって見えました。
これを壜に移そうと電燈の下へ移動したところ、紫に色が変わりました。
上記2枚の写真。カラー補正などはしていません(電燈下の撮影分は明るさを補正しています)。
写真でもこれだけ色に変化があります。
カメレオン球(硝子玉で、同様の色変化をするものがあります)と逆の色変化です。
カメレオン球についての記事 >>http://ameblo.jp/sayanet/entry-10143959752.html
ニューメキシコ州の紺色の螢石も光に翳すと色が変わってみえたものがありました。
ニューメキシコ州の螢石の色変わりの記事 >>http://ameblo.jp/sayanet/entry-10333209153.html
ここの産地の螢石は面白いかもしれません。