夏休みになると各地で『銀河鉄道の夜』に関するイベントが開催されます。
そんなイベントの主催者の方から、時々協力のご相談を受けることがあります。
今年は、春頃に「黒耀石の銀河の地図」の依頼がありました。
依頼があったものは、ずいぶん前に趣味で制作して某イベントのイメージ写真用に提供したものを見ていただいて、、、なのですが、
実はそれは自然のものではなく、平べったい黒耀石に描画したものでした。
結局、希望される数が折り合わずに実現しなかったのですが、今日、店頭在庫を通販に移動しようとしていたところ、鉱物棚の奥でひっそり眠っていた黒耀石をみつけました。
黒耀石は火山の噴火の際に、溶けた溶岩が急速に冷えてできた岩石で、あまりに急に冷えたので
溶岩に含まれている鉱物は結晶することが出来ず、非結晶質の天然硝子となったものです。
この標本はスノーフレークと呼ばれるもので、その名のとおり白い斑があります。白い部分は混ざりこんだ方珪石です。
これより大きな斑のものもあり、大きい斑はフラワーと呼ばれています。
これよりもっと斑が細かかったら、銀河のように見えるかもしれません。
この標本だと、星というよりたくさんの銀河か渦を巻く星雲、、、、といった感じです。