小さなスコープにアウィン(藍方石)を入れると、一際美しい映像となります。
「サファイアより高価」といわれるだけあって、その「青」の鮮やかさは他の鉱物では出すことができません。
現在、『木枯らしのエチュード』で使用しているアウィンは仕入値で1粒200~300円くらいのものでしたが、今回のツーソンショーには、宝石加工用のものしかなく、小さな結晶粒を選んでカウントしても(秤に乗せていくわけです)12粒で1万を超えてしまい、入荷を断念しました。
もともとドイツ産なので、アメリカでは販売される数自体も少ないのです。
ヨーロッパのミネラルショーに期待!です。
それでも、どうにかして「青がきれいなスコープ」を作りたく、代用鉱物を探していたところ、見つけました。
青色弗素燐灰石です。
今回入荷した分は、ものすごっく青いのです。
これが電燈の下で撮影したもの。
これを割ります。
青色の燐灰石には実にいろいろな「青」があります。
これのようなアウィンに近い「青」から「翠」に近いものまで、意識して蒐集し、並べてみればきれいなグラデーションとなるでしょう。
アウィンのあの「青」は再現できませんでしたが、結構きれいな青い映像が結べました。
このスコープ(木枯らしのエチュード)は明日の月光カフェ店頭販売分とします。