十字石は2つの結晶から成り立っているものが多いです。交わる角度が60度のもの(斜交)のほうが実際には多く、十字というよりX「エックス」といった様子です。
市場価格も稀少性と需要から斜交は直交に比べて安いようです。
先日、母岩なしの直交のものを紹介してみましたが、これはマダガスカル産で、前回のニューメキシコ州産よりも表面がつるっとしていてきれいです。
小さいものは1cmもないくらいのちっこさですが、ちゃんと十字になっているのには感動です(写真はクリックすると拡大します)。
十字石は双晶を成しやすい鉱物ですが、時々、こんなふうに三つ巴もあります。角度によってはアスタリスク(*)です。
こうしてみるとやっぱり直交したものが一番かわいいです。
十字石というより、クローバー石という名前が似合いそうです。