月桃 | 天氣後報

天氣後報

東京の隅っこにある小さなカフェ周辺の人・事・モノ

月桃
写真的にはつまらないのですが、これは月桃という植物です。
月光浴に凝っていた時期があり、その時によくこの植物の名前を聞きました。
個人的な判断での月光浴は、「月のエネルギー」によって眠っている脳を活性化させようというものです。
生物の中には満月の夜にだけ産卵するものがあります。珊瑚などが有名です。満月の日には神経系の発作が起こりやすいとか大量の出血を伴う恐れのある外科手術はできるだけ避けるという話を聞いたことはないでしょうか。

わたしが月齢を意識するようになったのは、人間関係のトラブルがすべて満月の日に起こっていたことに気づいてからです。いつもならば許せることや我慢できることが妙に心に刺さって、怒ったり、悲しんだりしてしまうことによってケンカ別れをしたり、パーティの途中で帰ってきてしまったりしました。多分、満月が感情の波を増幅させていたのだと思います。これはたまたまわたしが、いろいろ悩んでいた時期だったので、マイナスに出てしまったのでしょう。ポジティヴな精神状態であれば、恋は満月の日に叶ったのかもしれません。

人間の脳はその数パーセントしか日常では使われていないといわれています。超能力と一般に言われている能力は実はすべての人間が持っていて、一般人はただ、それを使っていないだけなのだ、と言ったのはある、大脳の研究をしているお医者さんです。
月光浴と月齢について研究しているその大脳学者に会った時、面白い実験をしました。その先生は手帖を取出して頷いてから、わたしに1枚の絵を見せました。心理テストなどでよく使われる多義図形という2トーンカラーのイラストです。
「これ、何に見える?」
その時は、うさぎに見えました。
さらにもう1枚出して
「これってどう見える?」
それは雪についた何かの跡に見えました。

「2週間後にもう一度みてごらん」と言われてそのイラストのカードをもらったのですが、2週間後、うさぎはかもになり、雪についた跡(へこみ)は盛り上がって見えました。

人間の脳ミソは不思議です。それが月の影響を受けているという考え方も不思議です。本当か思い過ごしかはわかりませんが、もし、それを信じて、心因的な体のトラブルが解消したり、人間関係が上手くいくのだったら信じるのもいいなあと思っています。

……で、話はもどって、そんな頃、欲しかった月桃に出逢うことができました。沖縄に行けばたくさんあるのでしょうが、偶然に沖縄物産展で、この苗と月桃のお茶を手に入れることができました。販売している方ともお話することができ、今度は月桃で作った紙などを仕入れてみようと思っています。
この月桃がもっと大きくなったら月桃染めもしてみようと思います。薄いピンク色に染まるそうです。