鉱石ラジオ読本(二) | 天氣後報

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鉱石ラジオ読本
KENTSTUDIO の鉱石キットに付属する解説書の制作を依頼されました。
2号と3号分の資料を預かったのですが、「鉱石ラジオ読本」と書かれた茶封筒に入って渡され、2号分と3号分にそれぞれ別の鉱石ラジオ考が書かれていたため、解説書でありながら「鉱石ラジオ読本」というタイトルの豆本に仕立ててしまいました。
写真はまだ試作中のもの。意味なくテレビの真空管と一緒に撮影しています。
2号と3号は表紙に使用している紙が異なり、写真は2号のものです。

〈鉱石ラジオ〉は、わたしたちの年代からその上の世代には懐かしい響きを持つ。現代(いま)ほど生活の中に電化製品が溢れていない少年時代に、ラジオは憧れのモノの一つであった。
(略)

電源を必要とせず、空中を飛び交う電波を、ちっちゃな鉱石の欠片で捉まえる鉱石ラジオに、何やら不思議なロマンを感じ、それに少年時代の郷愁が合わさって、増幅され、今ではすっかり鉱石ラジオオタクとなってしまった。そして、今日も鉱石ラジオを作り続けている。

KENT

(「鉱石ラジオ読本」 より抜粋)