長女は、ソルフェージュが思うようにできるようにならないことに焦りを感じているようでした。
ネットにある問題を解いてみたり、学校から過去問を借りて解いてみたりしてはいたのですが、やっぱりコツがつかめないようなので、予備校のようなところに行ってみることを提案しました。
普通の受験であれば、苦手科目を克服するために塾や予備校に通うのは普通のことだからです。
しかし、うちのような田舎では、なかなか近くでは教えてくれるところがありません。
そこで長女は、学校のピアノの先生に頼ることにしました。
先生は自宅でピアノ教室をひらいているので、そこで教えてもらうことにしたのです。
すると、少しずつ早く正確に音が取れるようになってきました。
先生は長女に、「歌ってみたらいいよ」とアドバイスをくれたそうです。
小さな声で歌うと、自分の頭の中にある小さなピアノ(長女は、いつもそう言います。多分、小さい頃におもちゃのピアノで散々遊んだため、頭の中にそのピアノの音と残像が完全に脳内にインプットされたんだと思います)の音と共鳴し、音が特定しやすくなったのだと思います。
先生にいいアドバイスを頂いたおかげで、長女の聴音の力はどんどん伸びていきました。
最終的に、ソルフェージュの習熟度別クラスは、上から二番目のクラスになりました。
夏頃、彼女が私立音大の第一志望校で夏期講習を受けた時、指導してくださった先生に志望校を聞かれたそうです。
長女は正直に「芸大が第一志望」と伝えました。
すると、驚いたことに芸大の教授の先生の連絡先を教えてくれたそうです。
そして、先生の方からも連絡しておくと言ってくれたそうです。
芸大に受かるためには芸大の先生にレッスンを受けた方が良いと聞いていたので、この申し出はとてもありがたく、奇跡のように感じました。
長女はすぐに教えて頂いた連絡先にメールしてみたのですが…
残念なことに、新型コロナウィルスのため、大学でもレッスンしていないので…と断られてしまいました。
仕方がないことなのですが、少しがっかりしました。
芸大の先生からレッスンを受けていたからといって、必ず合格するというわけではないのですが…
次回に続きます。