26日米国メリーランド州ボルチモアでコンテナ船が橋脚に激突し橋が崩壊したニュース映像が飛び込んできました。
何しろ戦艦大和よりも大きな船がコンテナを満載にしてぶつかったんですからいくら頑丈な橋でもひとたまりもありません。
全長2.5キロの橋が“崩落”2人救助も1人重体 救助活動続く コンテナ船が衝突し複数の車が川に転落 米メリーランド州・ボルチモア | TBS NEWS DIG
上の写真を見てわかるようにこの橋はボルチモア湾の入り口に架けられており、この橋が崩落することによってボルチモア港は完全に封鎖された形になりました。
ボルチモア港は2023年に 5,230 万トンの国際貨物を処理しています。
全国的には、国際貨物の総額とトン数の両方で米国内で第 9 位にランクされています。
毎年100万本以上のコンテナを輸出入しているため、サプライチェーンに重大な混乱を引き起こす可能性があると分析されています。
この事故によって港内の船も外に出ることができず瓦礫を除去するには、おそらく数百万ドルの費用がかかり、現在のドルに換算すると、新しい橋の建設費用はおそらく 10 億ドルを超えるだろうと言われています。
港が何か月も機能しないため、その損害費用はおそらく数百億ドルに上り、保険会社が破産する可能性も出てきました。
橋の事故はヨーロッパと中東への補給任務にも影響を与える可能性があるとのことです。
この事故の原因は船の電源が何らかの原因で遮断されコントロールが効かなくなったからということのようですが、Moon of Alabamaというサイトにはこの事故に関してのスレッドが立ち上がり、折も折 投稿欄にはこの原因について様々な陰謀論が飛び交っています。
中でも多いのはクリミア橋やノルドストリームパイプラインを爆破されたロシアによる報復ではないかという陰謀論。
ナビゲーションの誤作動はロシアによって起こされたサイバー攻撃によるものではないかとの主張です。
先日のモスクワでの銃乱射テロ事件も関係あるのではないかという人もいます。
確かに電源喪失し制御不能になったにしても突然橋脚に向けて舵を切っているのはおかしいというわけです。
一方、先日の国連安保理でガザ即時停戦決議案をアメリカが拒否権を発動しなかったことに対するイスラエルの復讐ではないかというのもあります。
この船の船長はウクライナ人で、ウクライナへの追加支援が議会で通らないことに対する抗議でわざとぶつけたんじゃないかなんて話まであります。(却って逆効果じゃん?)
ISISがやったんじゃないかという投稿もありますが明らかな冗談でしょう。
ボルチモアのリチャード・ウォーリー署長は記者会見で「テロ行為があったことや、これが意図的に行われたことを示す兆候はまったくない」と述べましたがあまりにも発表が早い事が却って怪しまれる結果となっています。
まあ、投稿の殆どが無責任な冗談や皮肉なのですが、このような大事故を口実にして戦争を仕掛けるなんてことをアメリカは今まで何回もやってきましたから、ロシアはともかくとしてベネズエラやエルサルバドルのような反米政権の中小国は戦々恐々なのではないでしょうか。
とにかく中国の気象観測気球もスパイ気球だと言って撃ち落とすくらいですから何が起きるかわかりません。
偽旗作戦でアメリカが過去何度も戦争を仕掛けたことを知っているからこその警鐘を鳴らす投稿もあります。
とにかく今回の事故がそのような戦争の口実に利用されないことを祈るばかりです。
現実的な話としてこのようなアメリカの港湾事故は過去何度も起きており、過去の教訓もあまり生かされていないようです。
橋の強度を保つ設計上の問題も指摘されています。
橋脚を守る防護壁がないことも問題視されています。
何れにしてもこのような障害物がある場所では、衝突したら橋を崩壊させるような大型船はタグボートで曳航するのが必須のようです。
日本の港は大丈夫なんでしょうか?知らんけど