英国が劣化ウラン弾を供給する意味 | 狭山与太郎のどですかでん

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NATOはウクライナに対し果てることもない軍事支援をしていますが、この支援は決してウクライナの将来や国民のためではないということは以下のニュースを知るだけで十分説明がつくでしょう。

 

英国はウクライナに供与する主力戦車「チャレンジャー2」の弾薬に劣化ウラン弾を含めることを決定しました。

英、劣化ウラン弾供与決定 対戦車、ロシアは対抗措置示唆:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)

 

劣化ウラン弾は非常に硬くて重い金属で装甲に対する強力な破壊力が得られるために主に対戦車用の砲弾・弾頭として使用されます。

硬化目標貫通型誘導爆弾(通称「バンカーバスター」)にも使用されています。

劣化ウラン弾にとってはコンクリートの壁も紙のようなものだと言われています。

劣化ウラン弾は科学的な毒性を持つ重金属であり、放射能を持つ放射性物質で衝突時激しく燃焼し環境中に酸化ウランのエアロゾルとなって大量の放射性物質をばらまくために、コソボやイラク アフガニスタン戦争後に住民の白血病や癌などの健康被害が現在でも後を絶ちません。

住民だけではなく多数の英米の従軍兵が帰還後に白血病や癌などを発病したり、奇形児の発生確率が増加するなどが指摘されていますがWHOや米国政府は関係を否定しています。

何しろベトナム戦争時の枯葉剤による奇形児多発だって否定するくらいですからどんな非人道的な行為が行われても米国は絶対に非を認めることはありません。

 

イラク戦争で米軍は約1000トンの劣化ウラン弾を使用しました。

A-10攻撃機に搭載されている30mmバルカン砲の5発中4発は劣化ウラン弾でイラク戦争でA-10攻撃機だけで311、597発75トンもの劣化ウラン弾を使用したと報告されています。

アフガン戦争でも米軍は大量の劣化ウラン弾を使用し、爆撃地点の風下の住民の尿からは通常の200倍もの高濃度のウラニウムが検出されたことが報告されています。

イラク戦争における米英軍の劣化ウラン弾使用に関する質問主意書:質問本文:参議院 (sangiin.go.jp)

 

英政府は「劣化ウラン弾は危険でない」と言っていますがロシアの核・生物・化学防衛軍を担当するイゴール・キリロフ中将は、劣化ウランを含む徹甲弾でキエフを支援する英国の計画を痛烈に批判しています。

昨年まで米英マスゴミは「ロシア軍が劣化ウラン弾を使っている」とのウソを報道していましたがこの嘘は今回の劣化ウラン弾使用の布石だったのでしょう。

ということは英国はロシアが劣化ウラン弾を使用することを非難しておきながら自分たちも使用するという全くのご都合主義ダブルスタンダードを演じているわけです。

因みに、ロシアはソ連時代の劣化ウラン弾は2000年になって全て廃棄し、以後は使用していないと主張しています。

とにかく劣化ウラン弾を使用するということは原爆や水爆のような核爆発は起きないものの所謂汚い核使用兵器であることは間違いなく、核戦争の垣根を限りなく低くするものです。

しかも、自国内では絶対に使用しないものをウクライナで使わせるという非人道的非倫理的な行為は許されるものではありません。

しかも環境を汚染するだけで戦況の変化は殆ど期待できないことは英国自身が最もよく知っている筈です。

 

イゴール・キリロフ中将は「西側はそのような兵器を使用することの結果をよく知っている。ウクライナ軍と民間人の健康に取り返しのつかない害を及ぼし農地を汚染するだろう。これはウクライナの農工業地域に甚大な経済的損害をもたらすでしょう...今後何世紀とは言わないまでも、何十年にもわたってウクライナ領土からの農産物の輸出を減らすだろう」述べました。

ロシア、ウクライナの放射能災害を警告 — RT ロシアと旧ソ連

 

因みに、米国はそのような弾薬でウクライナを支援する予定はないと述べましたが、劣化ウラン弾を「何十年も使用されてきた」「ありふれたタイプの弾薬」と表現し、この問題に関するロシアの懸念を否定したとこの記事には書かれています。

 

要するに英米NATOはウクライナのことなど全く考えていないということです。

どうせ現在ロシアが支配しているウクライナ東部地区を取り返せないのならこの地域を劣化ウラン弾で滅茶苦茶にし、精一杯汚染して復興に支障が出るよう嫌がらせをしようという魂胆なのではないでしょうか。

劣化ウラン弾で汚染された地域に住民だって戻りたくはないだろうし。