醜い争い | 狭山与太郎のどですかでん

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真実のあくなき追究。
全てのマインドコントロールから日本の皆さんを目覚めさせ、解放します

ウクライナのゼレンスキー大統領はロシア軍の一般市民に対する虐殺は戦争犯罪であり国際刑事裁判所(ICC)に提訴すると主張しています。

ところがアメリカはこの動きを積極的に後押しするどころかむしろ逆のようです。

それもその筈、アメリカはイラクやアフガニスタン侵攻時ロシアとは桁違いの一般市民殺戮を繰り返してきたからです。

この提訴によって米国はイラクやアフガニスタン侵攻時の市民殺戮の事実が改めて注目され批判を浴びるのではないかと懸念しているのでしょう。

 

ロシアがウクライナに侵攻してから約1年。

その間のウクライナ市民の犠牲者(死亡者)は約1万人と言われています。

日頃我々が目にするニュース映像から受ける印象からすると意外に少ないように感じますが、ロシアは極力市民に犠牲者を出さないという方針であり、それがこの結果であるという情報もあります。

それが侵攻を遅らせる結果になったとのことですが、双方嘘だらけの情報に溢れていて本当のことはわかりません。

 

一方2003年「イラクが大量破壊兵器を保有している」という虚偽情報に基づいて英米がイラクに侵攻し2011年に撤退するまでの8年間でイラクの一般市民の犠牲者は最低でも50万人と言われています。

イラク戦争の犠牲者は推定50万人 | ナショナル ジオグラフィック日本版サイト (nikkeibp.co.jp)

中には100万人を超えると主張している人もいます。

犠牲者の大半はバクダッド近郊で2007年までが殆どのようです。

その後アメリカは大量破壊兵器保有はでっち上げで間違いだったということを認めましたが、未だにイラクに対し謝罪も補償もしていません。(英国ブレア首相は条件付き謝罪)

イラク進攻は「誤りだった」、ブレア元英首相が謝罪 CNN EXCLUSIVE(1/2) - CNN.co.jp

因みに、日本のアベ・シンゾー首相は2006年10月6日の参議院本会議で「当時の判断としては正しかった」と述べるだけで間違いであったことすら認めていません。勿論謝罪も。こんな国は日本だけです。

 

ウクライナでの一般市民の犠牲者や悲劇的な様子は毎日のように世界中で報じられているのに、イラク戦争での市民の悲劇は何故問題とならなかったのか?

答えは簡単。世界中のマスゴミが全く報道しなかったからです。

アメリカが侵攻する以前に厳しい経済制裁によって医薬品がストップし、イラクの子供たちが数10万人以上犠牲になったと言われていますがこれも全く報じられたことはありません。

 

先日、ベトナム戦争での米軍によるソンミ村虐殺事件を報じたアメリカの著名なジャーナリスト シーモア・ハーシュがロシアとドイツを結ぶ天然ガスのパイプライン ノルドストリームを爆破したのはバイデン政権であることを暴露しました。

アメリカがノルドストリームパイプラインをどのように取り出したか (substack.com)

 

アメリカは発生当初ロシアの自作自演だなんて言っており、当然この話もフェイクであると主張していましたが、次第に信憑性が増してくるにつれ苦し紛れに、これは親ウクライナ派の集団による破壊工作だったと示唆する新たな情報があると伝えたことをニューヨークタイムスが報じています。

親ウクライナ派が爆破か=昨年のパイプライン損傷―米紙 | 防災・危機管理ニュース | リスク対策.com | 新建新聞社 (risktaisaku.com)

ということは当初のロシア自作自演説は否定したということになります。全くあり得ない話ですから当然でしょう。

 

このアメリカの発表に対し、ウクライナ側は関与を否定しています。

ウクライナ、パイプラインのガス漏れへの関与を否定(CNN.co.jp) - Yahoo!ニュース

 

この件で責任の押し付け合いが米国とウクライナとの間で始まったということはこの騒動が案外アメリカがウクライナ支援から手を引くきっかけとなるかもしれません。

アメリカが手を引けばこの戦争はあっという間に収束します。

ノルドストリーム爆破がアメリカの仕業であると明確になればドイツとアメリカの亀裂は決定的になるでしょう。

ドイツのレオパルド戦車の供与は米国のエイブラハム戦車供与が条件であったはずなのに米国は最近この戦車の供与はないと言い出しています。

結局ドイツはアメリカに騙されたのです。

これらの事態を知ってドイツ国民感情はどのように反応するのでしょうか。

 

アメリカのウクライナ支援は総額6兆円にもなります。

もはやウクライナ戦争はアメリカとロシアとの代理戦争であることは誰の目にも明らかです。

共和党を中心としてウクライナへの支援疲れは明らかで手を引けという意見が次第に多くなってきています。

 

 

日本のマスゴミはノルドストリーム爆破についてはニュースで報じましたが、このシーモア・ハーシュの件については全く無視していました。

ところが今週のNHK「世界の報道」では月曜日にシーモア・ハーシュのスクープを中国が毎日のようにニュースで報道していることを伝えています。

そうして水曜日には新ウクライナ派の連中が爆破したという米紙ニューヨークタイムスの記事を紹介していました。

 

ということはウクライナ戦争に対し潮目が変わりつつあるという兆候なのかもしれません。